都会のランナー / 泉谷しげる (1979)
泉谷しげるが1979年に発表したアルバム「都会のランナー」のCDを購入。前作「’80のバラッド」等と2012年にリマスターされて、なぜかタワーレコードのみで期間限定で復刻されたが、今回購入したのは以前にワーナーから発売された古いもの。当時はAsylumというレーベル所属だったそうなので、その辺の権利関係でそういうイレギュラーなことになっているのかな。前作に引き続き、故・加藤和彦がプロデュースを担当。バンド・メンバーもほぼ前作と同じはず。
のちのLoserでも取り上げられた01と02が有名だが、音楽的には充実していてアルバム全体を聴いても決して悪くない。外見や態度とは相反する泉谷らしい繊細さも歌詞に滲み出ているし、決して上手くはないが気合の入った歌唱もいい感じ。フリーキーなサックスなんかは面白い試みに聴こえる。ただ一部の曲ではバックの演奏が時代を差し引いてもちょっと凡庸な感じがするし、どうしても「’80のバラッド」と比べられてしまうから不運なアルバムでもある。自分が感じるのはそれぞれの曲の出来よりも曲順のしっくりこなさかな。
オークションにて購入(¥670)
- Label : ダブリューイーエー・ジャパン
- ASIN : B000UUPRBM
- Disc: 1
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