ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

厳骨庵 @愛知県犬山市

2023年07月30日 | 愛知県(尾張・老舗)

愛知県犬山市の名物として有名な「げんこつ飴」。練った水飴にきな粉をまぶした素朴な菓子で江戸時代に誕生したものなのだとか。自分は小さい頃になぜかこの飴が大好きだった時期があり、今でも時々食べたくなる。今回訪れたのは犬山の繁華な城下町を少し南に下った所にある「厳骨庵」。創業は天保11年(1840)と180年以上の歴史があり、現在は6代目だとか。今までもこちらのげんこつ飴をいただいたことはあるが、店を訪れるのは初めて。

車で行ったのだが店の前の道は狭く、駐車場が分からなかったので一旦車を降りて店で尋ねてみた。出ていらした主人が「ここでいいよ、少しなら。」と仰ったが、狭い路上に停めておくのも…と戸惑っていると「じゃ、あっちに。」と道路を挟んだ向かいの場所を教えてくれた。そちらに車を停めて改めて暖簾をくぐる。店に置いてある菓子の種類は僅かで「げんこつ」「きびだんご」といくつかのみ。女将さんが「これ、げんこつ。」「これ、きびだんご。」と試食を勧めてくれる。両方お願いして袋に入れてもらった。車に戻ろうとすると、いきなり向かいの土地に入ろうとする車からえらい剣幕でクラクションを鳴らされた。ここ停めていいんじゃないのか、主人…(苦笑)。

家に持ち帰っていただく。「げんこつ」は三角錐のような形でしっかり硬い。舐めると周りのきな粉の香ばしい香りの後にじんわり甘味がやってきて、だんだん軟らかくなってくる。久々に食べたけれど旨い。小さい時にどうしてこんな地味な味がそんなに好きだったかは分からないが。これが何日も経つと水分が飛ぶのか食感が変わり歯でも砕けるようになる。「きびだんご」はキャンディーのように両側を絞って包んであって、こちらもきな粉で味の傾向は変わらないが「げんこつ」と違って最初から軟らかいのが特徴。妻に以前食べた覚えがあるのかは知らないが、どちらも気に入ってくれたようだ。(勘定は¥1,200)

 

元祖 犬山げんこつ 厳骨庵

愛知県犬山市犬山南古券266

 

( 犬山 いぬやま げんこつあん げんこつ庵 げんこつあめ 厳骨飴 元祖げんこつ 和菓子 水あめ 黍団子 きび団子 )


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