ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

花乃舎 @三重県桑名市

2024年07月10日 | 三重県(老舗)

三重県桑名市の和菓子店「花乃舎(はなのや)」へ。創業は明治7年(1874)で現在5代目とのこと。こちら某有名作家関連の作品に名前が出てきたりして訪れてみたいなと思っていた店。店に到着してビックリ。大通りに面していて建物が和菓子屋と思えない位大きくて立派。工場も兼ねているのかな。店に入るとシンプルなガラスケースの中に菓子が並び、右手には喫茶室もある(ただし案内されているかどうかは分からなかった)。この日は車にクーラーボックスを載せていなかったので練り切りなど上生菓子は断念。常用菓子の種類も多くて迷う。購入したのは「都饅頭」「志がらみ」「蛤最中」「丸ぼうる」「蛤しるこ」の5種。

家に持ち帰り、いつものように妻と分けっこ。「都饅頭」は創業当時からある饅頭だそう。沢山の胡麻がまぶしてある香ばしい皮にあんこが入っている。中のあんこは水分量の少ないもの。口に含むと胡麻の風味がしっかり。「志がらみ」はほのかな甘みの羽二重餅の菓子。ほんのり桃色の薄い層が挟んであり(羊羹らしい)ねじってある。ふわふわの口当り。「蛤最中」は恭しく箱に入っている。なぜかと開けると蛤の形をした最中種とあんこが別になっていて、自分で挟んでいただくようになっていた。照りの強いつぶ餡をサクサクの最中種に入れていただく。「丸ぼうる」は所謂”ぼうろ”と呼ばれているもの。濃い色付きをしていて小麦粉と卵の他に蕎麦粉も使ってあるのだそう。「蛤しるこ」はお湯を注いで作る即席しるこ。これは妻にだけ進呈。どれも素朴な味わいでお茶請けにぴったり。美味しくいただいた。次は是非クーラーボックス持参で(勘定は¥1,500程)

 

 


 

↓ 散策していて気になった建物、千代田町にある「カトリック桑名教会」(昭和34年・1959・建造)。目を引く円形の聖堂は築から65年も経っているとは思えない斬新な建物。入口の鐘付きアーチもかっこいい。

 

 


 

 

御菓子司 花乃舎

三重県桑名市南魚町88

 

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