ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Tommy : Live At The Royal Albert Hall / The Who

2019年04月10日 | クラシック・ロック

Tommy : Live At The Royal Albert Hall / The Who (2017)

アナログの頃からずっと追いかけているザ・フー(The Who)。中高生の頃には地元の町のレコード屋さんに居座って業者発注用カタログを見せてもらい「今月はこれ。」なんて少ない小遣いを貯めて定価で購入していたのが懐かしい。その頃はザ・フーのアルバムが何枚も並んでいるレコード屋なんて岐阜はもちろん、名古屋市内だってそう無かった(はず)。今では年相応の金は持っているというのにその頃よりシブチンになり、ネットで安い値段の品を探したり、中古で買ったりと”アーティストの敵”と言っても過言ではない状態(笑)。

1969年に発表された「Tommy」の全曲演奏ライヴという企画は今までにもあったと思っていたが、実は数曲抜けていて全ての曲の演奏は初めてなのだとか。意外。ロジャー(Roger Daltrey)が以前から盛んに活動していた十代の癌患者のチャリティー企画だったようだ。贅沢な話だが2人になったザ・フーはなんやかんや言って様々な企画があったので正直言って特別感は薄れ(なので今頃になって購入)、自分はピート(Pete Townshend)とロジャーの生き残り2人が元気ならばそれでいいという温かい眼差しに変わっている。

このロック・オペラと呼ばれた作品は最初に聴いた高校生の時も、そして今でも自分に取って分かり易いストーリーではなく、後にケン・ラッセル(Ken Russell)監督の映画をレンタルビデオで借りて観て余計に訳が分からなくなってしまったが、英語を母国語にする人達にとってもそういう面はあるようで、こういう作品は苦手だという人は結構多いようだ。それでもウン百回、ウン千回も聴き倒した作品なので思い入れはあり、聴き慣れた「Overture」が始まるとやっぱりザワザワと胸が高鳴る。曲が進んでいくとやっぱり観れるものならライヴで観てみたい、聴いてみたいという欲求が出てくる。

さすがに2人のヴォーカルはだんだん厳しくなっていてキーも上がらなくなっている(後半持ち直すが)。でもやっぱりこの2人がまだ現役でステージに立っているという事実で胸が熱くなってくるのだった。これをテクノロジーのサポートなしで、たった4人で(しかも当時の音源を聴く限り大迫力で!)演奏していた当時のオリジナル・メンバーというのはやっぱり凄かったんだなァ。

amazonにて購入(¥1,417)

  • CD  (2017/10/13)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import
  • Label : EAGLE ROCK ENTERTAINMENT

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DOLCI cafe(ドルチカフェ)... | トップ | DON @岐阜県高山市 »

コメントを投稿

クラシック・ロック」カテゴリの最新記事