ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Playback / Tom Petty And The Heartbreakers

2021年12月05日 | クラシック・ロック

 

Playback / Tom Petty And The Heartbreakers (1995)

1995年に発売されたトム・ペティ―&ザ・ハートブレイカーズ(Tom Petty And The Heartbreakers)の6枚組ボックス・セット。ちょうどバンドの20周年として編集された作品のようだ。これの映像版「Playback」は以前に購入して所有している。自分は彼らを系統立てて聴いてきた訳ではなく、若い頃は80年代のいくつかのヒット曲と、ディラン(Bob Dylan)とツアーをした頃の音源しか聴いておらず、しっかり聴き始めたのはまだ数年前から。中古でまとめてCDを買った時にオリジナル・アルバムは何枚か入っていたので持っていたし、リック・ルービン(Rick Rubin)とやったトムのソロ作品「Wildflowers」も好きだった。最近は編集盤を中心によく聴くようになっている。

最初の3枚はシングル曲でだいたい年代順に並んでいる。4枚目はアルバム未収録のB面曲。5枚目と6枚目は前身バンド「Mudcrutch」の曲や、未発表のアウトテイクなどでコンパイルされている。一応各盤に副題が付いていて、「1:The Big Jangle」、「2:Spoiled & Mistreated」、「3:Good Booty」、「4:The Other Sides」、「5:Through the Cracks」、「6:Nobody's Children」となっている。各オリジナル・アルバムを聴き込んだ人ならより楽しめるのだろうが、後追いでまとめて聴いている身にはヴォリュームが大きいし、収録曲の背景やエピソードが頭に入っていないのでありがたみは薄いか。

時代は幅広いが、ゲストで参加したアーティストの面々が凄い。名の知れた人だけでも Jeff Lynne (ELO)、Donald "Duck" Dunn(The MG's)、Jim Keltner、Stevie Nicks、Dave Stewart (Eurythmics)、Jack Nitzsche、Garth Hudson (The Band)、Richard Manuel (The Band)、George Harrison、John Sebastian、Al Kooper、The Bangles、Lenny Kravitz、等々。バラエティには富んでいるが、トム・ペティや、それぞれのゲスト・アーティストの音楽性を考えると何となく納得出来る面々だ。こうして長いスパンをまとめて聴いていると、彼らの音楽スタイルはパンク扱いされたこともあるキャリア初めの頃と、ビッグになったその20年後でも、あまり変わっていない印象が残る。それってなかなか無いことだ。もちろん時代(例えば80年代のMTV期とか)によって聴く方の感じ方も違うのだろうが、トム自身に確固たる信念があったということだろう。

ネットオークションにて購入(¥3,500)

  • Label ‏ : ‎ MCA
  • ASIN ‏ : ‎ B000002OYT
  • Disc ‏ : ‎ 6

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