愛知県一宮市の郊外で古い食堂を探してウロウロしていた時に通りがかった中華そば屋「ふじや」。まだ開店前の時間だったが、次から次へと車が集まっている。気になったので時分時を外して寄ってみた。1時を過ぎていたがまだまだ盛況(営業は昼だけのよう)。車を停めて何となく懐かしさを覚える暖簾をくぐる。中はテーブルが4つ程と小上がり席が2つ程。どの席もしっかりと埋まっている人気ぶり。客層も家族連れ、老夫婦、単身と幅広い。調理場上に掲げられた品書きは様々なトッピングが載っているものの、基本は「中華そば」のみ。その「中華そば」をお願いした。
あっという間に「中華そば」登場。濃い色のスープに細縮れ麺。この麺だから茹で時間が短いのだろう。水面には刻みネギ、チャーシュー、かまぼこ、メンマがのっている。”ラーメン”と呼ぶより、やっぱり「中華そば」と呼びたくなる。麺に絡むスープも高山や多治見の店を彷彿とさせるような感じの組み立て。旨い。メンマにはしっかりと味がついている。箸でつまむと崩れてしまうような軟らかさのチャーシューからするとやはりあまり古い店ではないのかな。刻みネギの鮮度も良くバッチリ(←たまにそうでない店もあり、一杯を台無しにしていることもあるよね)。年配の方だったら無条件で”ラーメン・コショー”を振りたくなるような味かも。ただこれがよく言われる”昔ながらの”中華そばかというと、ちょっと懐疑的。今の中華そば(ラーメン)は一部の店を除いて絶対昔のものよりは旨くなっていると思う。するするっといただいた。(勘定は¥680)
中華そば ふじや
愛知県一宮市西萩原葭山2252-5
( 一宮 いちのみや ふじや ラーメン 中華そば ふじや 醤油ラーメン )
でも、おっしゃる通り、昔ながらの中華そばと名乗りながら、最近のラーメンは進化してそうです。
東日本だと、佐野ラーメンとか、山形のラーメンとかはひとひねりありそうです。
>昔ながらの中華そば
たぶん”昔ながら”というとだいたい鶏ガラスープにチャーシューだれを使ったものを指すのだと思いますが、当時は化学調味料もたっぷりでしたし、麺のことにはあまり気を使われていませんでしたしね。ただそれはそれでしっかり旨かったのですが。
今は昔ながらと言いつつも実はダブル・スープだったり、魚系で味をブーストしていたりしていますよね。麺も色々研究されて千差万別ですしね。
>佐野ラーメンとか、山形のラーメン
私はあちらに東京以東に旅行した経験が多くないので、あちらのものはあまり食べ歩いていないんです。食べてみたいなァ。
奥さんが好きで昔は年に数回伺っていましたが、最近は持ち帰り用を買って家でいただくことが多いです。
このお店はよく多治見のお店に味が似ているといわれているようで。私は多治見の店には行ったことが無いのですが、これまた多治見の店に似ているといわれる加納のお店には伺っていて、確かにふじやと似ているなぁと。
>多治見のお店
はい、実際に多治見のように(といっても見たことはありませんが…)”たれの湯割り”をしているかどうか分かりませんが、味の雰囲気にもよく似た感じが伺えますね。
>加納のお店
今は喫茶は止めてしまって専門店になったのかな。もう朝ラーは出来ませんが、こちらは”完コピ”なので多治見の互換として充分機能していますよね(笑)。