World Clique / Deee-Lite (1990)
懐かしいCDが安値で中古店の棚に刺さっていたのでつい買ってしまった。ディーライト(Deee-Lite)の1990年のデビュー・アルバム。在日3世のテイ・トウワ(ここではJungle DJ Towa Towa)がメンバーとして参加していて、「Grooves In The Heart」は世界中で大ヒットした。PVにも出てきたが、ブーツィー・コリンズ(Bootsy Collins)や、フレッド・ウェズリー(Fred Wesley)、メイシオ・パーカー(Maceo Parker)なんていう重鎮も参加している。ポッと出の新人バンドにこの面子が参加するのだから何かしっかりとしたプロダクションに練られた産物だったろうか。それはさておき、時はハウス・ミュージック最盛時。60年代レトロなファッションもリヴァイヴァルしてこのカラフルなPVとピッタリ(監督は日本人!)。B-52’sを思わせるポップさが大好きだった。メンバーが多国籍っていうのも象徴的だった(もう一人はウクライナ人!)。
テイ・トウワがどの程度音楽的イニシアチヴを握っていたのか調べても分からなかったが、後の彼の作品からすると結構な貢献度だったんじゃないだろうか。フロントのレディー・ミス・キアー(Lady Miss Kier)はそのモデル的な佇まいのみならず、ヴォーカルがとてもいい。ずっとヨーロッパ人だと思っていたらアメリカ人だった。アルバムを通して聴くのは初めてだったが、どの曲も出来が良くダンスフロアーでは映えただろう(YMOの「開け心-磁性紀-」のサンプリングも!)。CDはアナログより曲数を増やしてあるようだが、そのせいかちょっと冗長になるところもある。こういうダンス・ミュージックって流行があるし廃れるのも早いので、後から聴くと気恥ずかしくなるようなことも多いが、このアルバムに関しては耐性があって、音も古臭くなっていないのがイイ感じ。
中古店にて購入(¥300)
- Label : Elektra / Wea
- ASIN : B000002H8B
- Disc : 1
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