変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

30分間の夢

2009-07-17 16:38:14 | 私と介護

 叔母は、今月一杯入院の予定です。

 先日2~3日前に主治医との面談で決まりました。
今は少しずつまたリハビリに励んでいます。
 その間、先週の11日から一泊二日で私の家へ戻って
きました。

 私の家へ戻ってきたという言い方は、叔母の自宅(市営住宅)
はそのままにしているということです。
 自宅に戻っても一人で生活していくことは、(たとえ前の様に
家事ヘルパーさんに入ってもらっても)もう無理かもしれません。

 かといって、すべてを処分して私の家へ叔母の荷物を
持ってくる、ということも…
 なかなかとても難しいことです。

 問題を先送りにしているかもしれませんね…


 また、明日から世間は3連休です。
病院も3連休なので、叔母を家へ2泊3日で連れてきます。


 母と叔母の介護をして、やっぱりこれからの自分と主人の
‘行く道’を考えました…



 今日は、NPO法人「ほっとスペースゆう」理事長で保健師の
工藤充子さんの記事をご紹介します。



               【30分間の夢】

 デイサービスの昼下がりのひと時は、ソファーで昼寝する人
体調が思わしくなくベッドで休養を取る人、窓辺のテーブルで
本を読む人、元気な人は百人一首やゲームなど、昼食が終わると
それぞれ好きなことをして過します。

 そんな中で、気心の知れた女性グループが囲む丸いテーブル
から、にぎやかな笑い声が聞こえてきます。

 82歳のあやさんは、ご主人を亡くした60代後半に運転免許
を取り、車で日本中を一人旅した陽気で気丈な女性です。

 あやさんはこの地から、遠く離れた丹後の町に家を持っています。
今は息子さんの家に同居していますが、時々無性に一人になりたく
なると、丹後の町へ行っています。

 あやさんは、足が不自由で、糖尿病の治療も受けていますので
帰省するとなると、多くの人手がいります。

 送迎を誰に頼むのか、から始まって、留守にしていた家の掃除
日々の食事作り、病気が悪化したときの病院の手配など、あや
さんの頭の中には、手伝ってくれる人たちの名前がインプット
されています。

 帰るとなると、携帯電話であちこちに連絡して準備が大変です。
さて今月も帰る計画ができました。

 今日はみんなに丹後の町の魚や野菜、地酒がおいしいこと、
近隣に温泉があることを話していました。

 それを聞いていた80歳のちーさんが、
「その町の地酒をもらったことがある」と話し出し、聞いていた
みんなは
「行ってみたいなぁー」 「行けるだろうか」
と行きたい気持ちがどんどん膨らんでいきました。

 行くとなれば、体もしっかりすると言う人もいましたし、宿泊代
も出せるし、家族も説得すると心に羽がはえ、顔も生き生きと
してきたのです。

 が、30分もすると、現実は厳しく、トイレや入浴の介助は誰に
してもらうのか、向こうで倒れたら帰れなくなる― などと現実に
戻ってしまいました。

 誰かに介護してもらっている人たちが、つかの間であれ、夢を
語ることができたのはとてもいいことだと思います。

 小さな夢、大きな夢を聞かせてもらって実現できる夢なら、
私たちも実現できるよう努力して、みなさんの輝く顔を見たい
ものだと思ったことでした。





☆なんだか、切なく悲しいです…
叔母が帰ってきたら、何の夢を持っているのか…
聞いてみよう、と思いました。

 今日見た新聞で、また日本が24年連続世界一の長寿国
でした。
  女性86.05歳  男性79.29歳

 生き方を深く… 考えました…

 

コメント
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