叔母は、毎週水曜日に、医療マッサージの治療と二週間に一度の
内科医による、往診をしてもらっています。
午前、マッサージ、昼食後、往診で血圧サチレーション測定、
骨粗しょう症の注射と。
ですから、結構忙しい。今やっとホット一息しました。
担当医から、言われました。
「とても血行が良くなって、元気になりましたね」
「暑い夏を乗り切って下さいね」
嬉しい言葉を頂きました。介護してよかったと思われる言葉です。
このまま、施設に入ることなく天寿を全うしてもらいたい、
と希望しています。
そんなこんな、いま叔母が元気だからこそ! いえる言葉で、
これが一年前のように、私の体にまで及ぶような‥
叔母の体調の悪さだったら‥絶対に無理、となってしまいます。
そんなことを考えて読んだ記事です。
『質の向上』
柴田範子(NPO法人・楽・理事長)
「利用者サービスの質の向上について」をテーマにした研修の
講師として、長野県に出掛けてきました。私は介護現場の質を
高めるためには、利用者一人一人に合ったコミュニケーションを
いかに図るかが、大切だと思っています。
研修の事前アンケートで、受講者は、その大切さは分かっている
が、業務量が職員の数をはるかにこえていて、利用者にじっくり
向き合えない、と悩みを訴えていました。ケアの主体は利用者なの
に、その対応ができているのか、不安を抱えているようでした。
研修で、コミュニケーションに関する失敗体験を話すと、うなずい
ている受講生が何人も、特に、受講生に「心と体の関係が生きる
ことには大切」ということを伝えたくて、ホームヘルパー時代の決し
て忘れられない事例も話しました。
そのころは、一人暮らしのお年寄りに火事でも出されたら困ると、
地域住民から声が上がると、行政は高齢者施設に入所させることが
ありました。
私も、あるお年寄りの入所の準備のために、暮らし慣れた部屋で
お年寄りと身の回りのものを片付けていると、徐々に会話が少なく
なっていったのです。
自宅を離れ、全く知人がいない施設で暮らす事を決意するまで、
自分の気持ちにどう整理をつけたのだろうと思いました。でも、お年
寄りに問いかけませんでした。そのお年寄りは施設入所後3日目で
亡くなり、後悔の念か深く残りました。
私自身も十分にはできていませんが、研修では
「気づき、心を支えられるコミュニケーションが求められている」と、
しつこいぐらいに繰り返し話しました。
高齢者、神隠し状態のこの昨今、家族でさえコミュニケーションが
ほとんどなく… とんでもない事態になっています。
自分たちの行く道です。 私も叔母を主人としっかり支えたい、
と思っています。
叔母が独居の時、ヘルパーさんから電話がありました。
「ろうそくとお線香があって、火を使うと危ないので、どうしましょう」
と、一度だけポットを間違えて(その頃叔母は軽い認知症の症状が
出ていた)コンロにかけ、まっくろに焼いてしまった。
かなしいーお話です。
ピンピン コロリ、死ぬまで元気! がんばりましょう!