河野臨天元(25)に山下敬吾棋聖(28)が挑戦している第32期天元戦五番勝負の第1局は11月2日、岐阜県下呂市の水明館で打たれ、黒番の河野が3目半勝ちし、初防衛に向けて好スタートを切った。
第2局は13日、北海道苫小牧市の「グランドホテルニュー王子」で開かれる。
(中日新聞より抜粋)
挑戦者山下棋聖の天元位奪回なるか、これを返り討ちにして河野天元がタイトル初防衛を果たすか、昨年と同じ顔合わせとなった天元戦が始まった。
第1局は今年の日本碁界では三本の指に入るであろう大激戦。形勢判断のままならぬまま終盤を迎え、終わったときは黒番河野天元が3目半を余していた。
(週間碁より抜粋)
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河野天元の今年ここまでの成績は12勝13敗。タイトル者ということでシードされ強者との対戦が増えたこともあるようですが、やや不安の緒戦でした。「挑戦者の気持ちで戦う」という姿勢が功を奏したのか、河野天元が乱戦を制した第1局でした。
一方の山下棋聖、今年ここまでの成績は40勝19敗とまずまず。初戦はイマイチでしたが
第2局以降、面白い碁を展開してくれると思います。
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今回の対局地は岐阜県下呂市の水明館。囲碁・将棋のタイトル戦では数々の大勝負を繰り広げてきました。
下呂市は平成16年3月、萩原町、小坂町、下呂町、金山町、馬瀬村の5町村が合併してスタートしたそうです。
新生下呂市が合併して豊かな町になることを祈ります。
地方分権といわれて久しいですが、北海道夕張市が財政再建団体になるなど地方の行政は難しい局面を迎えているようです。これといった妙手は見当たらないようですが、行政と市民の距離を近くしていくことが重要だと思います。