昨今「イジメ」が社会問題となっていますが、いじめる側の卑劣さに強く憤りを感じます。
一方、囲碁対局での「イジメ」は日常茶飯事(笑)ですが、この「イジメ」について考察してみました。
なぜいじめられるか?
・序盤で地を稼ぎ過ぎ、相手の模様を消そうと深入りした場合
・地合で不利を意識し、危険を承知で相手の地模様に突入した場合
・せり合いの局面で、薄いのを承知で大場に先着した場合
などのケースが考えられますが、問題は「いじめられた」後の碁形を想定できるかということです。
そこで「形勢判断」や「死活」の能力が必要となるわけですが、これがその人の「棋力・実力」ということになるのでしょう。
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趙治勲十段などシノギに自信のある棋士は「いじめられる」のを楽しんでいるようです。
一方、武宮九段などは絶対「いじめられない」碁形で打ち進めています。
私などザル碁党は気分よくいじめ(攻め)ているつもりが、深追いしすぎて逆にいじめられるケースが少なくありません。
また、いじめられないように守ってばかりでも勝てません・・・・。
悩み多き晩秋です。