河野臨天元に山下敬吾棋聖が挑戦する第32期天元戦五番勝負の第2局が11月13日、北海道苫小牧市のグランドホテルニュー王子で行われた。
河野天元が序盤から意欲的な構想を見せるも空転、中盤に起きたコウのフリカワリで山下挑戦者がリードを奪い、黒番山下が中押し勝ちを収め、スコアを1-1のタイにした。
注目の第3局は11月20日、熊本県水俣市「三笠屋旅館」で行われる。
(週間碁より抜粋)
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山下棋聖は10/26の王座戦第1局(対張栩王座)、11/2の天元戦第1局(対河野天元)といずれも黒星で不安のスタートでしたが、本局はコウにする決定打を放ち快勝でした。
一方の河野天元、持ち味の持久戦ではなく急戦志向の作戦がどうだったでしょう。第1局はうまくいったものの乱戦は山下の得意とするところ、今後の作戦の考えどころでしょう。
第3局は本日(11/20)ですが結果はいかに。
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今回の対局地は北海道苫小牧市のグランドホテルニュー王子。北海道は山下棋聖の出身地(旭川)でもあります。
今年夏の高校野球では「駒大苫小牧」が準優勝(優勝は“ハンカチ王子”こと斉藤佑樹投手の早稲田実業)。引き分け再試合の決勝戦は野球ファンを魅了しました。
しかしながら飲酒、喫煙などの不祥事も報道されております。「栄光の光と影」は地元市民の姿でもあると思います。