高尾紳路本因坊(30)が3連覇を達成した。6月25日から新潟市で行われた本因坊戦七番勝負の第5局は高尾が挑戦者の依田紀基九段(41)に先番2目半勝ちし、4勝1敗でタイトルを防衛した。
高尾は一昨年、張栩本因坊(当時)から4勝1敗で奪取し、今期で3連覇。3期ぶり2度目の挑戦で本因坊位を目指した依田のタイトル獲得はならなかった。
<高尾本因坊の話>
一局一局を大事に打とうと思っていました。ただ、内容は負けの碁が多かったので、不満といえば不満ですが、結果は上出来かもしれません。
<依田九段の話>
シリーズを通じて完敗でした。もうちょっと盛り上げたかったが、こういう結果でファンの方には申し訳ない。一生懸命打ったが、及ばなかった。
(毎日新聞より抜粋)
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高尾本因坊の着実で重厚な打ちぶりが、本因坊防衛につながったようです。
長丁場の七番勝負では本当に強いですね。
挑戦者の依田九段、残念でした。じっくりした高尾本因坊の棋風に波長が合わなかったのでしょうか。
今後は国際棋戦はじめ他の棋戦で活躍してほしいものです。
高尾本因坊はこれで三連覇、名人位と合わせて日本碁界の頂点に立ったといえそうです。
ただ外見、貫禄などはイマイチ、その点は依田九段の方が数段勝っているようです。
まあ、これからの活躍いかんで風格などは後からついてくるでしょうが。
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今回の対局地は新潟市中央区川端町の「ホテルオークラ新潟」。
対局の映像にはホテルから見える「万代橋」が映っていました。
「万代橋」といえば、ご当地ソング「新潟ブルース」が浮かびます。
美川憲一がデビューして間もない1967の作品です。この頃の美川は他に「柳ケ瀬ブルース 」、「釧路の夜」などのご当地ソングでヒット曲をとばしていました。
現在は歌手というよりタレント色が濃いのですが、当時は哀愁を漂わせた歌声で一世を風靡したものです。