囲碁の世界No.1を決める第20回世界囲碁選手権・富士通杯の決勝が7月9日、東京・日本棋院で行われ、韓国対決の結果、朴永訓(パク・ヨンフン)九段(22)が李昌鎬(イ・チャンホ)九段(31)に白番1目半勝ちし、第17回大会に続き2回目の優勝を飾った。
韓国は第11回大会以来10連覇。朴九段はソウル出身。14歳でプロ入りし、李九段に続く若手世代の先頭を走る。
依田紀基九段(41)と張栩九段(27)の日本同士の対戦となった3位決定戦は依田九段が白番3目半勝ちした。
(読売新聞より抜粋)
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ベスト4に依田九段と張栩九段が進出し準決勝が期待されたのですが、二人とも敗退してしまいました。
中盤までの流れは日本選手に傾いていたようですが、後半から追いつかれてしまったようです。
いままでの国際棋戦でも同様の展開が多かったようで、今後の課題でしょうか。
優勝した朴永訓九段は22歳。決勝ではヨセで定評のある李昌鎬九段とのヨセ合戦を制し優勝、「ヨセは世界一」にふさわしい戦いぶりのようでした。
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今週の「週刊碁」での本タイトル戦の見出しは、日本の囲碁ファンの落胆ぶりを大きく伝えています。
◎準決勝 「涙の投了」、「依田、矢尽き半目届かず」「張栩、刀折れ李の軍門に」
◎決勝 「日本蹂躙・韓国怒涛の10連覇」
国際棋戦が開始された頃は日本が勝って当然、日本囲碁界の注目度も低かったのですが韓国・中国が日本を圧倒するようになって十数年、このところ国際棋戦に対する見方も大きく変化してきたようです