天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第55期王座戦第4局/山下王座、初防衛

2007-12-05 21:42:06 | プロ棋戦

 11月29日、神奈川県箱根町で打たれていた第55期囲碁王座戦五番勝負の第4局、 山下敬吾王座―今村俊也九段戦は黒番の山下王座が中押し勝ちを収め、通算3勝1敗で初防衛を果たした。
 ネット解説の武宮陽光五段は「山下王座はある程度、流れに任せて自然体で打っていた気がした。一方、今村九段は戦える局面で、柔軟に打って戦いを避けてしまっていた。今村九段がもっと厳しく打っていれば、違った対局になったのではないか」という。

<山下敬吾王座の話>
 (初防衛を果たせて)とりあえず、ホッとしました。結果を出せてうれしいです。持ち時間が3時間になり、時間の使い方が難しくなりましたが、第3局、第4局では後半に時間を残せたのが良かったのかなと思います。

<今村俊也九段の話>
 第4局は途中まではまあまあかなと思っていましたが、山下王座にうまくさばかれてダメになりました。(シリーズを振り返ると)中盤以降で、山下王座の力に圧倒されました。自分の力は十分に出せたと思います。

  ■王座戦第3局/山下王座が快勝、連覇へ王手

 王座戦第3局は11月27、神奈川県箱根町で打たれ、白番の山下王座が中押し勝ちした。これで対戦成績は山下王座の2勝1敗となり、初の王座防衛にあと1勝と迫った。
 第4局は中1日置いて、11月29日にそのまま龍宮殿本館で打たれる。1日で気持ちの切り替えができるかどうかが第4局のポイントになりそうだ。

<山下敬吾王座の話>
 攻めているところはいいかなと思っていましたが、その後はよく分からなかったです。最後は、左辺をハネだしたあたりでは良くなったと思いました。(次の対局が)すぐなので、体調を整えて対局に臨みたいです。

<今村俊也九段の話>
 最初はまあまあかなと思っていましたが、黒69ととんだ手から妙に薄くなってしまいました。黒番で形が崩れてしまったので、次は形が崩れないようにしたい。

    (日経e-碁サロンより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

山下王座が箱根決戦を2連勝で飾り、王座防衛を果たしました。
「週間碁」に「今年も山下・冬将軍」という見出しが踊っていましたが、この季節になるとパワー全開という印象ですね。
明日(12/6)は兵庫県淡路市での天元戦第4局。こちらは河野天元に1勝2敗とカド番に追い込まれていますが、王座戦の余勢をかって踏ん張ってほしいものです。

一方の敗れた今村九段、関西棋院の期待を一手に担っての挑戦手合いでしたが、悲願の箱根越えはなりませんでした。
若手の勢いに押し切られた感じですがまだまだこれから、捲土重来を果たしてほしいですね。

今回の第3局、第4局は同じ場所で中1日置いての日程、国内タイトル戦では初めての試みですがこれも世界戦を意識しての設定でしょうか。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は神奈川県箱根町の龍宮殿本館。箱根は東京方面から手頃な位置にあり、ドライブの人気のスポットでしょう。
小田原方面から登るのがメインのルートでしょうが、御殿場方面からのルートも趣きがあります。

私も青春時代、初代カローラ(中古)を駆けって箱根へドライブに行ったことがありますが、あの頃はそんなに渋滞もなく快適でした。
今は道路も整備されたでしょうが、混雑しているでしょうね。箱根登山鉄道でのんびりと旅をしたい気分です。

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