10月3日~10月18日に北京で行われた「第1回ワールドマインドスポーツゲームズ(WMSG)」が終わりました。
北京でのオリンピック、パラリンピックに次いでの「ワールドマインドスポーツゲームズ」、無事に終わって主催国の中国としても面目躍如というところでしょう。
「WMSG」開催の目的は
「人と人との平和で知的な交流を促進し、言語や習慣の壁を越えて世界を「知性=叡智」のコミュニケーションでつなぐマインドスポーツの発展と競技人口の拡大」
ということだそうですが、ある程度は評価できる大会だったでしょう。
ただ日本のマスコミもほとんど取り上げておらず、国内での認知度は低かったようです。
日本の成績がイマイチということもあるでしょうが、囲碁に対する国民の関心度低下の影響と云えましょう。
WMSGと平行して日本では名人戦七番勝負が行われていました。
どちらに比重を置くか難しいところですが、マスコミは名人戦寄りのようでした。何十年も前からの伝統ある棋戦を優先させるの当然のように思います。
この構図は「オリンピック競技」対「W杯サッカー/テニス四大大会/プロ野球等」に似ています。
組織や団体の間での戦い、難問です。
◇ ◇ ◇
メダル獲得数は中国が金3銀1銅1、韓国が金2銀4銅3、北朝鮮が金1、中華台北が銀1、日本が銅2という結果でした。
成績は現時点の勢力図からすると、妥当なところと思えます。
日本勢の不調は残念なところですが、「浮き沈みは世の常」。つかず離れず、日本のスタイルで前に進めば光は見えてくるように思います。
男女ペア戦で謝依旻・周俊勲ペアの銀メダル、喜ばしいことです。
◆成績一覧
◎男子個人戦
・優 勝 姜東潤八段(韓国)
・2 位 朴正祥九段(韓国)
・3 位 李喆六段(中国)
◎女子個人戦
・優 勝 宋容慧初段(中国)
・2 位 李文真五段(韓国)
・3 位 朴鋕恩九段(韓国)
◎男子団体戦
・優 勝 韓国
・2 位 中国
・3 位 日本
(山下、羽根、依田、河野、高尾)
◎女子団体戦
・優 勝 中国
・2 位 韓国
・3 位 日本
(鈴木、小山、青木)
◎男女ペア戦
・優 勝 中国(范蔚菁・黄奕中)
・2 位 中華台北(謝依旻・周俊勲)
・3 位 韓国(温昭珍・李夏辰)
◎オープン個人戦
・優 勝 趙大元 (DPR KOREA)
・2 位 咸泳雨 (韓国)
・3 位 李勇熙 (韓国)