少し前の朝日新聞記事「私の視点」でロック・アーティスト/デーモン小暮さんが大相撲の不祥事、人気低下について語っていました。
デーモンさんは自他共に認める大の相撲ファンとして有名だそうです。
記事の中で「大相撲」の衰退を嘆いていましたが、同様のことが日本の「囲碁」界にも云えそうで興味を持ちました。
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--以下、記事の後半部分を抜粋--
◆大相撲 みんな「ひとごと」を変えよう
~業界関係者への提言文に続き~
ファンにもひとこと。街頭インタビューで、「国技なんだから、強い日本人力士がいないと困る」と答える人が多いが、そう言うのなら、「親類や知人の中で、身体能力に優れる人がいたら推薦しなさいよ」と、吾輩は言いたくなる。
国技、国技とうるさく叫ぶ割には、自分では何も行動せず、起こっていることに文句を言うだけの人が多すぎる。
政治を批判するのとまったく同じで、「日本人だな」と思ってしまう。国技と言うのなら、みんなで参加する意識を持ってもらいたい。いっそ、参加を国民の義務にしてしまえば良いのだ。
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囲碁の場合は国技といえませんが、日本の伝統文化であることは間違いないと思います。
ここ10年ほどの国際棋戦は韓国・中国に押されっぱなしの状況で、棋院やプロ棋士に対する風当たりも激しいものがあります。
そこで前述のデーモンさんの意見と重なるのですが、日本の囲碁界を活性化するには批判だけでは前進しないということです。
棋院やプロ棋士の熱意はもちろん必要ですが、それ以上に一般市民の参加・支援(競技人口の拡大、囲碁イベント参加など)が大切でしょう。
日本囲碁界の発展を願う囲碁ファンは「ひとごと」ではなく、自ら行動することが活性化につながるように思います。