天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第7期正官庄杯/梅沢も敗れ、日本チーム全滅

2009-01-22 14:14:48 | プロ棋戦

日・中・韓三国の女流棋士による勝ち抜き団体戦、第7期正官庄杯世界女流選手権は、1月16日に第2ラウンドの最終戦・第10戦が行われた。
日本チームは今期の正官庄杯でまだ勝ち星がなく、最後の砦(5番手)である梅沢由香里五段に期待がかかったが、 中国の2番手・李赫初段の勢いに押され、結果、李初段の黒番12目半勝ちとなった。
これで日本チームは最終ラウンドを残し、第2ラウンドでの敗退が決まった。なお、1勝もあげずに敗退するのは、正官庄杯が団体戦になってから初めてのこととなる。
第2ラウンドはこれで終了し、残り選手は中国が4人、韓国が1人となった。
勝った李初段は、3月9日から行われる第3ラウンド第11戦で韓国チームの5番手・李ミン真五段と対戦する。

   (日本棋院HPより抜粋)

       ◇   ◇   ◇

日本勢の苦戦は予想していましたが、1勝もあげられないとは悔しいですね。
前期は青木八段の3連勝がありましたが、結果は韓国、中国に次いで3位でした。

それにしても中国の若手女流棋士の台頭は驚異的です。1番手の宋容慧初段が6連勝、2番手の李赫初段が2連勝中でいずれも16~17歳です。
熾烈な競争と国家支援の強化策の成果が出ているようです。
世界囲碁界の覇権は日本 → 韓国 → 中国と巡っているように思われますね。

       ◇   ◇   ◇

日本の苦境を嘆いても仕方ありませんが、囲碁のように時間を要する知的ゲームは経済の豊かさと反比例していくような気がします。
これから中韓とも経済発展していくでしょうが、その過程で囲碁に対する価値観をこれまで通り継続していけるかが課題だと思います。

残念ながら日本は囲碁への価値観が薄れて国際棋戦では低迷していますが、私的には「日本らしい囲碁のあり方」を維持していくことが必要ではないかと思っています。
「日本らしい囲碁のあり方」、この定義が難しいところですが・・・。

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