◆書籍紹介
・書籍名:風は山河より(文庫本1~6巻)
・発行所:新潮社
・著者:宮城谷 昌光
■内容紹介
戦国期の奥三河、菅沼三代を描く歴史大河小説。
家康の天下統一は“この男”の決断から始まった! 乱世に終焉を導いた英傑を描く歴史巨編。
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1年ほど前に同じ著者(宮城谷昌光)の「新三河物語」を読みました。
「風は山河より」の時代背景は「新三河物語」と同じ頃ですが、主人公はあまり表舞台に登場しなかった菅沼定則、定村、定盈の菅沼三代にスポットを当てています。
武田信玄、今川義元、徳川家康、3巨人のハザマで武門の誇りを捨てず、潔く戦う姿を清々しく描いています。
本書を読み終えるまで3ヶ月ほどかかってしまいました。どうも読むペースが遅いようです。
先日、NHK-TV「ためしてガッテン」で「脳元気!ラクラク速読術」を放送していました。
速く読むには「読まない(音声化しない)」で「かたまりで読む(イメージ化する)」と云うことで、簡単な訓練で2倍以上速く読めるようになる、ということでした。
確かにこの速読術で意味は理解できるでしょうが、雰囲気まで感じられないように思いました。
新聞などはこの速読でOKだと思いますが、小説などではどうでしょうか。
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このイメージで理解するというのは、囲碁な場合も同様に考えられます。
子供のときから繰り返し訓練してきたプロ棋士の場合、まず「イメージ」で石の配置をとらえ、次に「読み」で検証するというステップのようです。
ザル碁党もイメージで状況把握が、ピンとくるような感性が必要だと思いますが・・・。ムズですね。