◆書籍紹介
・書籍名:囲碁小町 嫁入り七番勝負
・発行所:講談社
・著者:犬飼六岐
・発行年月:2011年1月
◆内容紹介
「囲碁小町」と呼ばれるおりつへの挑戦状。それは、嫁入りをかけた七番勝負だった。負け越したらあの男の許へ・・・冴えわたる着手!幕末に咲いた囲碁娘物語。
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今年初めに出版された時代囲碁小説ですが、登場人物や対局の描写など囲碁ファンにもほぼ満足できる内容かと思います。
執筆にあたり女流プロの矢代久美子・五段の教示を受けたとありました。なるほど。
時代囲碁小説では一年半ほど前に出版された「天地明察」がベストセラーになりました。こちらは天文学・数学がメインで、囲碁は副題のような印象でした。
それに比べると本書は囲碁が主題ですので、囲碁ファンにはすんなりと溶け込めます。反面、囲碁に関心のない人はやや理解しづらい面もあるかも知れません。
日本棋院はじめ囲碁関係者は、もっと本書をPRしてもいいと思いますが・・・。