「月刊・NHK囲碁講座」、昨年度は女流棋士の笑顔が表紙を飾っていましたが、今年度は男性棋士の対局ポーズ。しかもモノクロです。
ややレトロな感じもしますが、勝負師の鋭さが伝わってくるようです。
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本誌の新連載「囲碁はココロの格闘技!」は結構気に入ってます。
4月号の第1回は張栩棋聖で「真に勝ちたいと思っている者が勝つ」、「勝利への渇望という点では誰にも負けていない」と書いてました。
今期の棋聖戦(井山名人との対局)での驚異的な逆転劇を見ると、ナルホドと思います。
中韓の棋士に比べ日本棋士に必要なのは、この「モチーベーション」かも知れませんね。
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5月号の第2回は山下本因坊で「平常心をいかに保つか」、「勝ちたいというより、いい碁を打ちたい」と云ってます。
これは多くのプロが語っていることで、それほどの新鮮味はありません。
あと「自分がまったく考えていなかった手を相手に打たれた時、以前は『そんな手があるわけないだろう!』と”否定”から入っていたのが、最近は『ヘぇー、そんな手があるんだ』という”感心”の気持ちが最初に湧くようになってきた」とのこと。
これは対局の心得として参考になります。
このコーナーでは棋士の文に続いて佐野真さん(囲碁&野球のライター)がそのコメント(分析)を載せています。
「平常心の対角にある恐怖心をいかにコントロールできるかがポイント。恐怖心の正体を知るとが大切で・・・」。
この辺はメンタルトレーニングの分野になるようですが、ザル碁党にはムズです・・・。