天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第36期名人戦第3局/山下挑戦者が2勝目!

2011-09-26 21:34:51 | プロ棋士

第36期名人戦挑戦手合七番勝負第3局が9月21日、22日に青森県弘前市で行われた。結果は黒番の山下本因坊が中押し勝ちをおさめシリーズ2勝目をあげた。第4局は10月5日(水)6日(木)に静岡県下田市「清流荘」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「山下渾身、最強手連発 井山を粉砕」、「井山に一瞬の魔?大石トン死」
     (週刊碁見出しより)

       ◇  ◇  ◇

難解な局面が続く本シリーズ、第3局も戦いに終始した一戦でしたが山下本因坊が乱戦を制しました。
地を先行された井山名人、必死の追撃も及ず落城となりました。

ねじり合いの続く本シリーズですが、BS-P解説/小林覚・九段は
・両者ともどちらかといえば悲観派で、最強手を選択してしまう
・中韓には「相場の手」はなく、その影響なのか「妥協のない手」を選んでしまう
というような分析をしていました。

現代では楽観派は減少の傾向にあるようです。今、楽観派というと武宮・九段、依田・九段などが浮かびますが実体はどうでしょう。

       ◇  ◇  ◇

今回の対局地は青森県弘前市の「藤田記念庭園」。弘前城は築城400年を迎え、この名人戦もその記念イベントとして開催されたそうです。

「藤田記念庭園」は大正8年に弘前出身で日本商工会議所初代会頭だった藤田謙一の別邸とのことです。
明治・大正時代には政財界の大物による別邸というのが結構あります。現代ではこのような別邸を所有するのは難しい状況なのでしょうね。

弘前城は独身時代(30年ほど前)の5月連休に、一人旅で訪れたことがあります。羽越本線で鶴岡、角館、弘前などの桜見物が目的でした。
「一人旅」というとセンチメンタルなイメージですが、実際は「寂しさ」をより実感したような記憶があります。

Akabee

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