「月刊・碁ワールド/思い出の名棋士」10月号は木谷禮子・七段。
前号の木谷實・九段の娘さんです。50代半ばで亡くなってもう15年ほどになるんですね。
女流のTV棋戦で見ることがありましたが、厳しい表情の対局姿が印象に残っています。
本誌のタイトルに「一人四役の全力投球」とありますが、四役というのは「木谷師の娘、小林光一・九段の妻、二人の子ども(娘は小林泉美・六段)の母、女流棋士」ということでしょう。
全力投球というのは「手抜き」がないということで周囲からは称賛されるでしょうが、凡人には「もっと人生を楽しんだら・・・」と軟弱な気持ちがよぎります。
癌に侵された際、放射線や抗がん剤などの治療は拒否したと聞いたことがあります。
「気力で癌を治してみせる」と語ったそうですが、最期も清冽なイメージを残して旅立たれたのですね。