◆書籍紹介
・書籍名:玉精公記
・発行所:小学館
・著者:大石直紀
・原作:帯坂篁太郎
・発行年月:2010年7月
◆編集者からのおすすめ情報
とにかく奇想天外な歴史ロマンです。豊かな発想と博覧強記な知識、原作者の帯坂篁太郎氏の世界を、数々の文学賞の受賞歴を誇る小説の名手・大石直紀氏が描く。
◇ ◇
先日、市ヶ谷・日本棋院の書店コーナーで本書が並んでおり購入しました。
「第2回囲碁マンガ原作大賞」でグランプリに輝いた作品を小説化したとのことです。
織田信長の天下制覇を舞台にした歴史ファンタジーということで、囲碁ファンから見るとやや物足りないかもしれません。
どちらかといえば、歴史物が好きな読者を対象にした小説の印象です。
クライマックスは「本能寺の変」でしょうか。
歴史ミステリーとして諸説紛々の「本能寺の変」、明智光秀が逆賊のように扱われるケースが多いようですが、敗者の言い分もありそうです。
「歴史は勝者によってつくられる」といわれますが、ナルホドと思いますね。