「月刊・碁ワールド/思い出の名棋士」12月号は藤沢秀行・名誉棋聖。
藤沢・名誉棋聖が亡くなられたのは平成21年5月8日(85歳)、2年半ほど前になります。
破天荒の行動、若手の指導など話題は尽きず、棋士という枠をはみ出した傑物でしょうか。
個人的に大言壮語の人物は好みではありませんが、囲碁界への影響力は多大なものがあったと思います。
本記事の一節「碁はいいな。ポカをやっても自分の責任だから。その点、野球はつらい。大事なところでエラーしたら、何をいわれるか分からん」
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このところTVのワイド・ショーを賑わしているのが、先日亡くなられた落語の立川談志・師匠。
この師匠も破天荒な行動で、藤沢師と相通じるものがあったように思います。
囲碁も落語も日本の伝統文化。伝統にあぐらをかいていては進歩は望めませんが、日本的な精神・情緒は大切にしてほしいですね。
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「月刊・碁ワールド」の本コーナーも今回で終了だそうです。
この1年間で登場した棋士は以下ですが、中途半端なような気もします。
大平修三・九段、高川秀格・二十二世本因坊、小西泰三・八段、藤沢朋斎・九段、加藤正夫・名誉王座、木谷實・九段、木谷禮子・七段、梶原武雄・九段、藤沢秀行・名誉棋聖。
囲碁ライター・秋山賢司氏の個人的な視点からの連載でしたが、続編を期待しましょう。