◆書籍紹介
・書籍名:「盤上に夢と元気を ~宇宙流が到達した囲碁観~」
・発行所:河出書房新社
・著者:武宮正樹
・発行年月:2013年6月
■内容紹介
石は発展性・可能性こそが最も大切。比類なきスタイルで世界中の棋士、ファンから高い評価を受ける著者が、自らの碁の成り立ちや日本の碁などを自在に綴る。
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武宮さんの著書に2009年10月に発行された「一生懸命 ふまじめ ~囲碁トッププロの生き方~ 」というのがあります。
今回の「盤上に夢と元気を」も、人生観や宇宙流については似たような点も見られますね。
本書で注目したのは「第二章・日本の碁を考える」と、古今の名棋士について感じたことが書かれた「第三章・棋士のセンスと人間性」です。
「第二章・日本の碁を考える」では、「中韓の碁」と「日本の碁」について特長と比較が書かれています。
中韓は「勝負至上主義」、日本は「余韻、味わい、優雅さ」とのこと・・・
「第三章・棋士のセンスと人間性」に登場する棋士は井山裕太、趙治勲、本因坊道策、呉清源、坂田栄男、藤沢秀行、梶原武雄、加藤正夫、石田芳夫、小林光一。
個人的には尊敬する加藤正夫師のページにひかれましたね。(ページ数は少ないのですが・・・)
純粋、無邪気、真面目、不器用で、「言い訳、泣き言、他人の悪口、不平不満」はいっさい聞いたことがないという武宮さんの言葉に心打たれます。