月刊「囲碁未来」に連載の「なごやかレッスン」、このコーナーは各地の「囲碁未来教室」にプロ棋士が訪問して、教室の特長やプロの指導碁を紹介しています。
5月号は「伊勢崎こども囲碁アカデミー」が取り上げられました。講師は伊勢崎市出身の三谷哲也七段。
---- 以下、本文より抜粋
今月は群馬県の「伊勢崎こども囲碁アカデミー」をご紹介します。
伊勢崎市は大変な囲碁振興都市。主には伊勢崎支部の囲碁愛好家の方々が、ボランティアで市内にある7つの小学校に、毎週教えに行っているそうです。
多い学校では7、80人の児童が碁を楽しんでいるとのこと。裾野の拡大にはまさに理想的な環境にあると言えます。
毎年夏に開催される小・中学校囲碁団体戦全国大会でも伊勢崎勢は毎年のように上位に名を連ねます。
「伊勢崎こども囲碁アカデミー」には、上は六段から下は人門者まで幅広い棋力層の生徒が約40人います。
本木克弥三段、木部夏生初段、新井満涌初段(関西棋院所属)も本教室出身とのこと。レベルの高さが伺えます。
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本教室は棋力上位順にA~Dの4クラスに分かれて学んでおり、私はCクラス担当で、10級~20級程度の生徒を教えています。
毎年4月は教室を卒業していく人、新たに入会する人と入れ替わりが多い季節。卒業していく生徒の多くは中学に進学した生徒で、部活などで多忙が理由のようです。
中学生の囲碁環境の整備が必要だと思いますが、なかなか・・・
私が担当のCクラスで、頑張っている生徒は3~4ヶ月でBクラスに移っていきます。
できることなら各生徒を初級から上級・有段までずっと面倒みれればと思うのですが、その点はチョット残念・・・
講師の三谷プロは新婚、棋戦の成績も順調のようです。
先日の碁聖戦準々決勝(対河野臨九段戦)では、4コウ、無勝負打ち直しというハプニングがありました。
優勢の碁を無勝負に持ち込まれた三谷プロとしては嫌な気分だったでしょうね。
打ち直しの結果は河野九段が華麗なサバキで勝利、三谷プロ残念・・・