第53期十段戦五番勝負第5局が4月22日、東京都千代田区「日本棋院」で行われた。結果は伊田篤史八段が高尾紳路十段に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を3勝2敗とし十段位を奪取した。
伊田は初の七大タイトル獲得で、入段から7大タイトル獲得までの最短期間記録となった。(入段から6年0ヵ月で獲得。これまでの記録は柳時熏六段(当時)の天元獲得6年8ヵ月)。
(日本棋院HPより抜粋)
「伊田新十段、必死の局面打開策」 「高尾1冠へ後退、コウ仕掛けの機を逸し・・・」
(週刊碁より)
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第5局は「終始微細、揺れ動く勝敗の天秤」とありました。
新十段の伊田さん、中盤まで苦しいムードでしたが、相手に決め手を与えず頑張り切りました。
十段位を失った高尾さん、内容的には押し気味でしたがあと一歩の決断が・・・
伊田新十段の誕生で7大タイトルホルダーの年齢は若返りが進んでいます。
・井山・四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖):25歳
・村川・王座:24歳
・高尾・天元:38歳
・伊田・十段:21歳
この傾向の要因としては低学年からの英才教育、中韓の影響などが考えられますがどうでしょう。
たそがれ世代としては、ベテラン、中堅の奮起を期待したいところですが、ドーモ・・・
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