天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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世界囲碁選手権/結城九段、準決勝に進めず

2006-06-09 14:39:26 | プロ棋戦

第19回世界囲碁選手権・富士通杯の準々決勝が6月3日、北京の中国棋院で行われ、韓国勢3人、中国勢1人が準決勝に進出した。

 日本勢でただ1人ベスト8に残っていた結城聡九段(関西棋院)は敗れた。日本勢が準決勝に進めなかったのは昨年に続いて2度目。

 準決勝は、崔哲瀚九段―朴正祥五段、李世ドル九段―周鶴洋九段の組み合わせで7月1日、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われる。

            (読売新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

今年も日本勢は準々決勝で姿を消してしまいました。
本棋戦、過去18回開催のうち優勝国は、第1期~5期および9期が日本、第7期は中国でそれ以外は韓国(通算11期)が優勝をさらっています。

日本主催の国際棋戦ですので関係者は肩を落としていることでしょう。

       ◇   ◇   ◇

テニスの全英オープン(ウィンブルドン)はもっとも歴史ある大会ですが、開催国イギリスの優勝者はもう30年近く出ていません。でも英国ではこの大会を国中あげて盛り立てています。

日本の囲碁世界戦、これからも苦戦が予想されますがウィンブルドンのように歴史ある大会を築いてほしいと思います。

Tenis ウィンブルドン選手権
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

テニスの四大国際大会の1つである全英選手権大会の別名。
開催国イギリスの優勝者は、現時点では1977年の女子シングルス優勝者バージニア・ウェードが最後になっている。
男子シングルスでは1936年のフレッド・ペリー以後、地元選手の優勝はない(ウィンブルドン現象)。

ウィンブルドン現象とは、市場経済において「自由競争による淘汰」を表す用語である。ウィンブルドン効果とも呼ばれる。

概要:
市場経済において自由競争が進んだため、市場そのものは隆盛を続ける一方で、元々
その場にいて「本来は地元の利を得られるはずの者」が敗れ、退出する、あるいは買収されること。
競争により活性化し望ましいという見方と、在来のものが除外され望ましくないという見方がある。
語源:
テニスのウィンブルドン選手権が語源。伝統ある同選手権では世界から参加者が集まるために強豪が出揃い、開催地イギリスの選手が、全く勝ち上がれなくなってしまった。

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世界アマ囲碁選手権/平岡聡選手が優勝

2006-06-07 14:31:58 | アマ棋戦

 第27回JAL杯世界アマチュア囲碁選手権戦は5/28~31、長崎県佐世保市のハウステンボスで行われ、平岡聡アマ八段(35)が7勝1敗で優勝した。第16回大会以来2度目で、日本としては5大会ぶり8度目。
 平岡八段は7回戦で米国を下し6勝1敗とした後、8回戦で7戦全勝の中国を破った。この結果、7勝1敗で4人が並んだが、「スイス方式」の計算法によるポイントでトップとなり、平岡八段の逆転優勝が決まった。
  ▽最終成績 
(1)平岡聡(日本)
(2)唐韋星(中国)
(3)趙大元(北朝鮮)
(4)洪満基(韓国)=以上7勝1敗
(5)陳乃申(香港)
(6)フン(米国)
(7)ポップ(ルーマニア)
(8)シュルト(チェコ)
(9)ゲルラッハ(ドイツ)

(10)ゲー(カナダ)=以上6勝2敗

 (平岡は11大会ぶり2度目の優勝。1―4位、5―10位はポイント差による)

          ([2006年5月31日/共同]  より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

日本選手が優勝できてよかったですね。
平岡選手は途中、「時間切れ」で負けたそうですがこの時計が普段使用しているものと違い、勘違いしたそうです。それでも諦めずにその後の対局を勝ち、ポイント差で優勝を引き寄せてようです。

今大会、68カ国・地域の参加で最多だそうです。各国の代表選手も日本のテーマパークでの開催と主催者側の心尽くしの応対に満足されたようです。
これが一時的なイベントだけでなく、いつでもどこでも「心豊かな日本人」と呼ばれるようになりたいものです。

       ◇   ◇   ◇

今大会の開催地は長崎県佐世保市の「ハウステンボス」。
もう10数年前、まだ開園して間もないころ家族で訪れたことがあります。一日かけて色々なアトラクションを巡ったのですが、全部は見きれなかった記憶があります。
経営面で苦しい時期もあったようですが日本を代表するテーマパークとして、国内外から多くの来場者を迎えてほしいと思います。

(以下、ハウステンボスHPより抜粋)

・ハウステンボス誕生までの歴史
ハウステンボスの由来は・・・
 「ハウステンボス」とはオランダ語で「森の家」。現在のオランダ国王ベアトリクス女王陛下がおすまいの宮殿「パレスハウステンボス」を忠実に再現する許可をいただいたところから、この計画は「ハウステンボスプロジェクト」と命名されました。

 自然と調和しながらエコロジカルな環境を作り上げた干拓の国オランダの知恵と哲学に学び、生態系の保護と人間の快適な住環境の創造を両立すべく、最新のハイテクノロジーを駆使した新しい街づくりを目指しています。
 
 ハウステンボスは大村湾に面した針尾島に1992年3月25日誕生しました。
 152万平方メートルの広大な土地に、40万本の樹木を植え、30万本の花を咲かせ、全長6キロに及ぶ運河を巡らせました。

 その街づくりは、干拓によって国づくりを行ってきたオランダの、400年の英知に学んだもので、「人と自然の共存」をコンセプトとしています。

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本因坊戦第2局/山田九段が勝ち、1勝1敗のタイ

2006-06-05 16:07:30 | プロ棋戦

 本因坊戦七番勝負の第2局は5月29日、30日に三重県鳥羽市で行われ、挑戦者の山田規三生九段(33)が高尾紳路本因坊(29)に白番中押し勝ちし、1勝1敗のタイにした。第3局は6月7、8日、広島県尾道市の西山別館で行われる。

 息をつく暇もない激しい戦いが繰り広げられたが、山田が黒の大石を取り切って勝利をものにした。
 山田にとっては途中きわどい場面はあったが、秒読みにもかかわらず、勢いよく打ち続けて本因坊戦初勝利を手にした1局。今後へ大きな自信になっただろう。

<山田九段の話>
 序盤はだいぶ苦しいかと感じていました。封じ手は、右上の白を捨てるよりないと判断しました。最後はしようがないから大石を取りに行ったのですが、取りきってやっと勝ちになったと思いました。
<高尾本因坊の話>
 序盤は別にいいとは思わなかった。中盤(形勢が接近して)難しくなったかと感じましたが、真ん中で失敗したようです。最後、黒の大石は相当生きないと思いました。

            (毎日新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山田九段の大胆な打ちぶりに高尾本因坊が惑わされたのでしょうか、勝利の女神は山田九段に傾きました。
「週間碁」の中で藤沢秀行師が下記のようなことを書いていました。(抜粋)

「高尾くんもヘボですねえ。形勢判断がまったくなっとらん。
国際戦で逆転負けるのは基礎体力の不足もあるでしょうが、中国や韓国にくらべて形勢判断が劣っているためですね。
しかし、お互いもうちょっとしっかりした碁を見せてくれないかなあ。」

秀行師の辛口コメントですが、日本の若手棋士も目を覚ましてほしいですね。

         ◇  ◇  ◇  ◇

Pearl 今回の対局地は三重県鳥羽市。小学校の修学旅行と実家に家族で帰省したときに立寄った記憶があります。
鳥羽水族館、ミキモト真珠島など、かすかに覚えている程度です。

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少年少女囲碁大会/2006

2006-06-04 23:04:19 | こども囲碁

 今日(6/4)は少年少女囲碁大会県大会&認定大会が行われました。
参加者は約70名と1ヵ月ほど前に行われた「団体戦県大会&認定大会」と同じくらいでした。
小学生と中学生で各2名の全国大会出場選手を決める選抜戦では小学生は8名、中学生は4名でトーナメント方式で決めました。
小学生の部では組み合わせ抽選の結果、2強が1回戦で当たり選抜方式の難しさを感じました。

小中学生の囲碁人口もピークを過ぎた模様ですが、底辺拡大には学校関係(教育委員会など)と協調して普及していくことが必要だと思っています。

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町内6月度囲碁大会

2006-06-03 23:35:07 | 玉村町

Tama060603 今日(6/3)は町内の月例囲碁大会、参加者は前回と同じく17名でした。
今回は高段者が参加しておらず、私が一番上のランクでした。もう少し高段の人も参加してほしいものです。

参加費500円で賞品が出るのですが、今回は「サラダ油」、前回は「醤油」と庶民的です。
勤務先のクラブの賞品は「クッキー」などの洋菓子にしています。
高価な賞品ではありませんが、みんなに喜ばれるようにと結構悩むんですよね。

 

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なぜ碁を打つか/王銘琬

2006-06-02 14:07:38 | プロ棋士

 「私は、『私がなぜ碁を打つか』考えたことがある。それは碁が面白いから。ではなぜ、碁は面白いのか?」
「わかるものと、わからないものとのハザマに存在するのが碁。だから、碁は面白いのではなかろうか。
わかるものの代表例はたとえばパズル。どんなむずかしいものでも、パズルには必らず正解がある。
わからないものの代表は、たとえば絵画や音楽などの芸術一般かな。芸術は正解・不正解ではなく、感じるか感じないかで評価が分かれるのだと思う。この中間にあるものが、碁ではなかろうか」

 「感覚と読みは、相互にたより合っている。感覚だけで碁は打てないし、読みだけでも碁は打てない。」

 「いいたいことは『自身の感覚』を信じなさいと言うこと。どうもね、われわれはすぐに〝正解″を求める傾向にある。そうではなくて、どうせ感覚にもたよって碁を打たなければならないのだから、それならいま持っている自分の感覚に自信を持って欲しいということだ。」

(月刊囲碁ワールド6月号「王銘琬の感覚考」より抜粋)

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     ◇   ◇   ◇

王銘琬九段は過去、本因坊や王座のタイトルをとっていますが最近は不調のようです。
でもTVの解説や雑誌の記事などでは独特の「メイエン・ワールド」で囲碁ファンを楽しませてくれています。

「感覚と読み」、それぞれ好みはあると思いますが、年齢を重ねると詰碁など「読み」の部分は面倒で苦手になってくるようです。
では「感覚」はどうかというと、これも最近は濁ってきているなという思いです。

長年のザル碁党にとっての切り札は経験と勝負度胸でしょうか・・・?

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