中国杭州市の杭州棋院で5月24日に開幕した第31回世界アマチュア選手権は29日に最終日を迎え、韓国の宋弘錫選手が8戦全勝で初優勝を遂げた。
韓国選手の優勝は第29回の河成奉選手以来2年ぶり、通算では5度目となる。 2位は中国の王チン選手、3位は北朝鮮の趙大元選手だった。
日本代表の佐藤洋平選手は第2戦で趙大元選手、第7戦でチェコ代表のオンドレー・シュルト選手に敗れ8位だった。
優勝 宋弘錫(韓国)
2位 王チン(中国)
3位 趙大元(北朝鮮)
4位 陳乃申(中国香港)
5位 シュルト(チェコ)
6位 陳正勲(中華台北)
7位 バロー(ハンガリー)
8位 佐藤洋平(日本)
(日本棋院HPより抜粋)
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60カ国・地域の代表60選手が出場した本大会、優勝は韓国、2位は中国と昨今の勢力図通りですね。
日本の佐藤選手は8位と振るいませんでしたが8戦して6勝2敗。スイス方式ですので6勝者は3位から9位までの7人、クジ運の影響もあったのでしょうか。
今回の開催地は中国杭州市。この大会は過去30回、すべて日本の各地で開催されてきました。(来年は島根県松江市)
世界棋戦の運営面でも中国の影響力は強大になっているようです。
開催地が中国ということもあり、日本のメディアで本大会の情報はほとんど見られませんでした。残念なことです。
本大会、第27回までは日本棋院と日本航空が主催で「JAL杯世界アマチュア囲碁選手権」という名称で開催されていたようです。
日本文化を広めるため各種の文化交流活動を進めたJALですが、今は会社再建で文化交流などと云ってる状態ではないでしょうね。
中国のように国家主導で活動できればいいのですが・・・。