6月1日から3日まで京都市で行われた第22回テレビアジア選手権は3日に決勝戦が行われ、孔傑九段が結城聡九段を破り優勝を飾った。
孔傑九段は昨年に続きテレビアジア選手権2連覇。日本代表選手の5年ぶりの優勝はならなかった。
・準決勝 第1局 [中国] 孔傑九段 × [韓国] 李昌鎬九段
結果:黒番、孔傑九段の中押し勝ち
・準決勝 第2局 [韓国] 姜東潤九段 × [日本] 結城聡九段
結果:黒番、結城聡九段の中押し勝ち
・決 勝 [中国] 孔傑九段 × [日本] 結城聡九段
結果:白番、孔傑九段の中押し勝ち
(日本棋院HPより抜粋)
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結城九段、残念でした。1回戦で中国・陳耀燁九段、準決勝で韓国・姜東潤九段を破り、決勝戦は中国・孔傑九段との対戦でした。
結城九段(黒番)らしい攻め基調の打ち回しで優勢との評判でしたが、打ち過ぎがあったのか後半は闇試合の様相。最後は白石の撲殺がかなわず、無念の投了となりました。
それにしても優勝した孔傑九段の打ちぶりは、中国らしい「したたかさ」が感じられましたね。
敗れた結城九段、終始、戦いに挑む闘争心は国際棋戦に合っていたのかもしれません。
本棋戦は全6局のうち「中押し勝負」が5局と、テレビ棋戦らしい乱戦が続きました。
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今回の対局地は京都市の「京都ホテルオークラ別邸『粟田山荘』」。
テレビで見ていたのですが、和風の庭園と建物は京都らしい情緒が感じられました。畳の大広間に椅子、碁盤などがしつらえてありましたが、木製の椅子がいい雰囲気でしたね。
ただ対局者と碁盤(台)の距離が近いのか、選手は台に肘を突いて頬に手を当てて考えていました。
欧米映画などでチェスの対戦風景を思い出しましたが、囲碁ではどうかなと思いましたね・・・。