天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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世界アマ囲碁選手権群馬県大会/2013

2013-07-11 21:57:01 | アマ棋戦

第35回世界アマ囲碁日本代表決定戦県大会が7月7日、前橋市総合福祉会館で行われ、高崎市の辻井一郎さんが初優勝し、9月に都内で開かれる日本代表決定戦への出場を決めた。
大会には10~70代の21人が出場、会場に緊張感を漂わせた。決勝戦は辻井さんと伊勢崎市の高橋直飛さんが対局し、盤上で白熱した戦いを繰り広げた。
 ・優勝:辻井 一郎(高崎)
 ・2位:高橋 直飛(伊勢崎)
 ・3位:笹口 和秀(高崎)
 ・4位:木村真一郎(高崎)
      (上毛新聞より抜粋)

    ◇   ◇

優勝した辻井さん、県内の代表戦ではいつも上位に名を連ねている強豪です。
2位の高橋さんと3位の笹口さんは20代、いずれは群馬県のツートップ石井さん・奈良さん(今回は不参加)を脅かす存在になるでしょうね。

少年少女囲碁大会(小学生の部)の県代表、松永君と羽柴君も出場しましたが、成績は芳しくなかったようです。それでも強豪選手にもまれ、学ぶこともあったことでしょう。

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囲碁書籍/「盤上に夢と元気を」

2013-07-09 22:00:10 | プロ棋士

Booktakemiya ◆書籍紹介
・書籍名:「盤上に夢と元気を ~宇宙流が到達した囲碁観~」
・発行所:河出書房新社
・著者:武宮正樹
・発行年月:2013年6月
■内容紹介
石は発展性・可能性こそが最も大切。比類なきスタイルで世界中の棋士、ファンから高い評価を受ける著者が、自らの碁の成り立ちや日本の碁などを自在に綴る。

    ◇  ◇

武宮さんの著書に2009年10月に発行された「一生懸命 ふまじめ ~囲碁トッププロの生き方~ 」というのがあります。
今回の「盤上に夢と元気を」も、人生観や宇宙流については似たような点も見られますね。

本書で注目したのは「第二章・日本の碁を考える」と、古今の名棋士について感じたことが書かれた「第三章・棋士のセンスと人間性」です。

「第二章・日本の碁を考える」では、「中韓の碁」と「日本の碁」について特長と比較が書かれています。
中韓は「勝負至上主義」、日本は「余韻、味わい、優雅さ」とのこと・・・

「第三章・棋士のセンスと人間性」に登場する棋士は井山裕太、趙治勲、本因坊道策、呉清源、坂田栄男、藤沢秀行、梶原武雄、加藤正夫、石田芳夫、小林光一。
個人的には尊敬する加藤正夫師のページにひかれましたね。(ページ数は少ないのですが・・・)
純粋、無邪気、真面目、不器用で、「言い訳、泣き言、他人の悪口、不平不満」はいっさい聞いたことがないという武宮さんの言葉に心打たれます。

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第25回テレビアジア選手権/井山が初優勝!

2013-07-07 21:10:41 | テレビ番組

第25回テレビ囲碁アジア選手権の決勝戦・井山裕太九段―朴廷桓九段(韓国)が6月30日に東京のホテルニューオータニで行われた。結果は井山が白番中押し勝ちをおさめ初優勝した。井山の世界戦優勝は初めてで、テレビアジア選手権の日本勢の優勝は2005年・17回大会の張栩九段以来となる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山世界一、日本に8年ぶりの栄冠、中韓に反撃の狼煙」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

井山さんの優勝、国際棋戦で久しぶりの明るいニュースでしたね。
決勝戦は二転三転のシーソーゲームでしたが、井山さんの気迫が接戦を制したようです。

それにしても「手抜き」による変化が多く、ザル碁党には理解に苦しみますね。
あと世界戦では「正確な読みの速さ」が勝敗を左右するようで、若さと瞬発力がポイントのようです。

NHKのEテレで1回戦と準決勝をダイジェスト、決勝戦を生中継で放送していました。
決勝の解説は準決勝で敗れた結城さん、聞き手は吉田美香さんでしたが、解説より勝敗の行方に気持ちがいっているようでしたね。

テレビ中継の読み上げと記録は、中島美絵子・二段と安藤和繁・四段の夫婦でした。
両者とも真剣な面持ちでしたが、テレビ画面に棋士夫婦そろって映るのもめずらしいですね。

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県こども囲碁代表選手の強化練習会

2013-07-05 22:27:37 | プロ棋士

先週の日曜日(6/30)に群馬県の「こども囲碁・代表選手強化練習会」が行われました。
対象は「全国少年少女囲碁大会」に出場する小学生2名、中学生2名。「全国小・中学生囲碁団体戦」に出場する小学校3校、中学校2校のメンバー、そして「首都圏カップこども囲碁団体戦」の出場メンバーです。

対局の指導は伊勢崎出身のプロ棋士、三谷・七段と県内のアマ高段者が行いました。
私は練習問題の担当で囲碁雑誌の問題を生徒にやってもらいましたが、あまり点数はよくなかったですね。子ども達は囲碁上達本などの勉強より、実戦中心の傾向が強いようです。

わずか一日で即棋力がアップするわけではありませんが、気持の上で「ヤルゾ!」という高揚感が湧いてくればOKでしょう。
また出場メンバーの団結意識の面でも意義があったと思います。

最後に三谷七段の講評がありましたが、話し方・内容ともずいぶんレベルアップした印象ですね。タイトル戦の解説やアマの指導などで、交遊関係が拡がった結果でしょうか。
ただ本命は棋戦、指導を受けた子どもや県内の囲碁ファンの期待に応えられるようがんばってほしいですね。

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映画「奇跡の林檎」

2013-07-03 21:09:27 | 映画

・作品名:奇跡の林檎
・監督:中村義洋
・出演:阿部サダヲ、菅野美穂、池内博之、笹野高史、伊武雅刀、原田美枝子、山崎努

先日、映画「奇跡の林檎」を見てきました。
実話ベースの映画は、結末が想像できてしまう点がムズなところですね。

登場人物で考えさせられたのは、義父(山崎努)の信条(心情)でしょうか。
無茶とも思える婿の行動を、迷いもなく支える覚悟に心打たれますね。

   ◇   ◇

この日は、赤ちゃん連れのお母さんの入場もOKということでした。
うるさいかなと思いましたが、それほど気にはなりませんでしたね。

いろいろなシーンで「ママさん支援サービス」が広がっていますが、わが家でもジジババが孫の世話にかなりの時間を費やしています。
これも「ママさん支援サービス」の一つでしょうか・・・

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第68期本因坊戦第5局/井山本因坊が3勝目!

2013-07-01 21:50:38 | プロ棋戦

第68期本因坊戦七番勝負第5局が6月24日、25日に大阪府吹田市で行われた。結果は白番の井山本因坊が高尾九段に中押し勝ちをおさめ3勝目をあげた。これでシリーズ成績は井山本因坊の3勝2敗となり、タイトル防衛まであと1勝に迫った。第6局は7月10日(水)、11日(木)に三重県鳥羽市「戸田家」で行われる。

「井山3勝、難解な読み合いを制す」 「高尾 攻め合いで誤算」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

読み比べの激戦を制した井山本因坊、わずかな隙をこじ開ける戦闘力はピカイチですね。
本シリーズでは過激な攻めが目立つ高尾九段、本局は中盤で息切れか・・・

これで井山本坊が3-2とリード。次は高尾九段にとってカド番ですが、七番勝負まで粘ってほしいところです。

このシリーズに限らず最近の碁を見ていると、過激なねじり合いが多く見られます。
コウ争いにフリカワリの連続、目の回るような変化にザル碁党はついていけません・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は大阪府吹田市「ホテル阪急エキスポパーク」。大阪・万博記念公園内にあるそうです。
「大阪・万博」は1970年に開催され、日本中が万博ブームに沸き立っていました。
私はどうもお祭り騒ぎは好きになれず、冷ややかな目で眺めていましたね。

万博のシンボルは岡本太郎の「太陽の塔」、テレビによく映っていました。
テーマソングは「世界の国からこんにちは」。競作でしたが、三波春夫盤がダンットツでしたね。

   「世界の国からこんにちは」

  歌:三波春夫 作詞:島田陽子 作曲:中村八大

♪こんにちは こんにちは 西のくにから~
 こんにちは こんにちは 東のくにから~

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