天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第26期女流名人戦第1局/謝女流名人が先勝!

2014-03-11 19:28:47 | プロ棋士

謝依旻女流名人加藤啓子六段が挑戦する第26期女流名人戦挑戦手合三番勝負第1局が3月5日、東大阪市で行われた。結果は謝女流名人が黒番中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。第2局は12日(水)に京都市「平安女学院大学 『有栖館』」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「謝依旻 開花宣言」「加藤、ママパワー空振り」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

序盤で優勢を築いた謝さん、中盤でフラつくも再度主導権を握り逃げ切りました。
5年ぶりのタイトル戦登場の加藤さん、中盤のチャンスを生かせず敗れました。

謝さんは昨秋の女流本因坊戦で向井さんにタイトルを奪われましたが、1月の女流棋聖戦では青木さんを破り防衛、2冠を維持しています。
加藤さんは昨年11月に第二子を出産し、本シリーズに臨んでいます。女流棋士は大変、夫君は溝上知親八段ですね。

    ◇   ◇

今回の対局地は東大阪市の大阪商業大学。前日に行われた十段戦第1局とダブルタイトルマッチです。

前回に続いて関西弁のエピソード。
サラリーマン時代のこと、一回りほど若い新人が「関西出身の『どんくさい』男ですがヨロシク」と挨拶していました。
このときはじめて「どんくさい」という言葉を聞きました。あまりいい意味では使われないようですが、愛嬌を感じましたね。

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第52期十段戦第1局/高尾が先勝!

2014-03-09 22:11:33 | プロ棋士

結城聡十段高尾紳路九段が挑戦する第52期十段戦挑戦手合五番勝負第1局が3月4日、東大阪市で行われた。結果は高尾九段が白番半目勝ちをおさめシリーズ先勝となった。第2局は27日(木)に兵庫県洲本市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「高尾 辛抱実り逆転、半目抜き去る」「結城、追及不足か?」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

序盤で苦戦しながらも半目残した高尾九段、粘り強いヨセでの逆転勝利でした。
優勢な碁を敗れた結城十段、挑戦者の粘りに調子が狂ったのでしょうか。

高尾九段は棋風やライフスタイルなど、昭和の雰囲気を感じさせる棋士の一人ですね。
結城十段は悲観派でしょうか、悪手を引きずるタイプのような気がします。

    ◇   ◇

今回の対局地は東大阪市の大阪商業大学。十段戦・女流名人戦は4年連続の開催だそうです。

最近はお笑い芸人の影響か、関西弁もあまり奇異に感じなくなりましたね。
囲碁番組に登場する井山6冠や結城十段などはほとんど標準語ですが、関西にいるときはやはり関西弁でしょうね。

サラリーマン時代、職場や同期の出身者は北海道から九州までいろいろでした。
九州や東北の出身者は訛りをなくそうとの思いが伝わってきましたが、関西人はマイペースでしたね。首都圏への対抗心があるのでしょうか・・・

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こども囲碁教室/ホメて伸ばすか?

2014-03-07 21:19:45 | 囲碁

「こども囲碁教室」の指導スタッフになって4年半ほどになります。
生徒の中には短期間で指導員を超える逸材もいれば、「どうも・・・?」という生徒もいます。
玉石混淆(ぎょくせきこんこう)といった状態でしょうか。

生徒の指導法として、最近は「ホメて伸ばす」のがハヤリのようです。
ただ、初心者や低学年に対しては有効でしょうが、有段者レベルには甘いような気がします。
「ホメて伸ばす」「厳しく叱咤するか」、ムズなところです。

    ◇   ◇

昭和のたそがれ世代にとって、「ホメられる」場面は少なかったように思います。
かえって「ホメられる」と、「ワザとらしい」とさえ思ったものです。

少子化で甘くなるのは、世の流れかも知れません。
ただ、将来を考えるとチト不安な思いもあります。たそがれ世代の「取越し苦労」でしょうか・・・

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プロ棋士/小山竜吾・栄美夫妻

2014-03-05 22:10:32 | テレビ番組

先週の「囲碁フォーカス(3/2、NHK・Eテレ)」、特集は「夫婦で歩む棋士人生~小山竜吾・栄美」でした。

どちらも六段ですが、栄美さんは女流名人通算4期という経歴。竜吾さんは囲碁教室など普及面でがんばっているようです。

竜吾さんの父上は引退した小山鎮男八段。TVのクイズ番組で何度も優勝したことがあり、異才棋士と言えるでしょうか。
現在、「月刊・囲碁未来」で「美しい碁を目指しませんか?」という連載講座を担当、その冒頭で
「碁は性格をあらわすと言います。とても理知的で爽やかな人だ、と感じさせるのも碁の打ち方しだいです。同じ碁を覚えるなら野蛮な碁より美しい碁を打つ方が素敵です」
ザル碁党には耳がイタイ・・・

昨年、空也さんが17歳で入段を決め、親子三代のプロ棋士になりました。
やや線の細い感じですが、先代を超える活躍を期待しましょう。

    ◇   ◇

インタビューで、二人の会話を聞いていると友達感覚なんですね。
どちらかと言えば、竜吾さんが栄美さんに合わせる「婦唱夫随」の雰囲気でしょうか。

わが家も歳を重ねるに従い「婦唱夫随」の色合いが濃くなって・・・

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第38期棋聖戦第5局/山下が2勝目!

2014-03-03 21:28:22 | プロ棋戦

第38期棋聖戦七番勝負第5局が2月26日、27日に静岡県熱海市で行われた。結果は黒番の山下九段が井山棋聖に3目半勝ちをおさめシリーズ2勝目をあげた。これで井山3勝、山下2勝となり、注目の第6局は3月12日(水)、13日(木)に新潟県南魚沼市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「不屈山下、カド番を跳ね返し連勝」 「井山、最強手が裏目に!?」
    (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇

3連敗後に2勝目をあげた山下九段。辛抱強く乱戦を戦い、井山棋聖の焦りを誘ったように思います。
敗れた井山棋聖、後半に仕掛けたコウ争いがやり過ぎのようでした。

これで本シリーズは井山棋聖の3勝2敗。山下九段がカド番から2連勝と追い上げ風向きが変わったようです。第6局の行方はいかに・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は静岡県熱海市「熱海後楽園ホテル」。
熱海の「梅まつり」も見ごろでしょうか。

熱海で思い出すのは小学生の国語の授業のことです。
「丹那トンネル工事」の文章を女子生徒が流調に読んでいる途中、「熱海口(あたみぐち)」を「ねっかいぐち」と読み大爆笑になったことです。
どうでもいいことですが、なぜか記憶に残っているんですね。

地名については結構ムズな読み方がありますね。
群馬県のエピソードでは、他県から実習に来た若い社員が甘楽町(かんらまち)を「あまらくまち」と言って大笑いになったことがありました。
「邑楽町(おうらまち)」、ダム建設で有名になった「八ッ場(やんば)」など、私も??でしたね。

Umeflower

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プロの解説用語「気がつかない」

2014-03-01 22:28:29 | プロ棋士

テレビ囲碁番組の解説者が「この手は気がつきませんでしたね~」というフレーズをよく聞きます。
普通に解釈すれば「思いもつかない着手」ということになりますが、どうもニュアンスが少し違うようです。
解説者の雰囲気からすると、「やや疑問手」というようにも聞こえますね。
同業者としてハッキリ疑問手と言えないのかも・・・

あと「次の手が見つからない」というのもあります。
これも微妙な言い回しですが、疑問手ということでしょうか・・・
囲碁界にも「業界用語」があるようですね。

視聴者としてはボンヤリとした表現ではなく、「良い」「悪い」とハッキリ言い切ってほしいですね。
判断がムズな場合もあるでしょうが、自分の考えを明確に伝えるべきでは・・・

ただ、囲碁は「幽玄の世界」、白黒ハッキリさせないところに味があるのかも・・・

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