天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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NHK囲碁講座「盤上の価値マスター」

2015-04-09 20:00:00 | テレビ番組

4/5から始まったNHK囲碁講座(Eテレ・日曜・12時~)は「初段の常識/盤上の価値マスター」。
講師は小松英樹九段、聞き手は引き続き戸島花さん(囲碁大使、囲碁大使)。
対象は戸島花さんのレベルに合わせて初段を目指す級位者というところでしょうか。

昨年の講座内容は「こども囲碁教室」でも使わせてもらいました。
ただ内容的に対象となる生徒は、上位の3割くらいでしょうか。もう少しハードルを下げてほしいところです。

講師の小松九段は「熱血親分」だそうです。親分ねえ・・・
小松九段は奥さん(小松英子・四段)、息子さん(小松大樹・二段)もプロという囲碁ファミリーですね。

聞き手の戸島花さん、講師からの問題正答率もかなり上がってきました。あとは実戦でしょうか・・・

第1回を見ましたが対象は2~3段レベルの感じ。不肖ザル党員も勉強させてもらいます。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-04-09)/NHK囲碁講座「序盤の戦い方指南」

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第70期本因坊戦/山下が本因坊挑戦

2015-04-07 20:00:00 | プロ棋戦

第70期本因坊リーグ最終戦一斉対局が4月2日に行われ、張栩九段を破った山下敬吾九段が6勝1敗で、挑戦者に名乗りを上げた。
3連敗後に3連勝しながらあと一歩届かなかった、あの棋聖戦からまだ2週。こんどは舞台を本因坊戦に移し、ふたたび「打倒・井山裕太」に挑む。
   (日本棋院HPより抜粋)

「山下挑戦、打倒井山 次こそは」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

棋聖戦では大魚を逃した山下九段、本因坊戦七番勝負でも挑戦者になりました。
山下九段の今年の成績は12勝4敗で勝ち星ランクの2位。4敗はすべて棋聖戦七番勝負でのもの。つまり井山棋聖以外は誰にも負けていないということです。好調ということになりますか・・・

最終戦一斉対局の結果、残留は伊田篤史・八段、張栩・九段、河野臨・九段。
陥落は高尾紳路・天元、三村智保・九段、柳時熏・九段、余正麒・七段。余七段は4勝3敗と勝ち越しながらの陥落、キビシイ・・・

今期本因坊戦は70期となりますが第1期は1941年(昭和16年)、歴史を感じさせますね。
山下九段は4年前、本因坊位二連覇したとき「本因坊・道吾」という号を名乗りました。
井山さんは三連覇中ですがどうでしょう。まだ若いから・・・

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-04-07)
 → 「プロ棋士ペア碁選手権2014/矢代・井山ペアが優勝」

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2014年棋戦優勝者選手権/井山が連覇!

2015-04-05 20:00:00 | プロ棋戦

2014年にタイトルを獲得した全タイトルホルダーとファン投票棋士により争う、2014年棋戦優勝者選手権戦の準決勝と決勝戦が3月29日に東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われた。決勝戦では井山が高尾に157手まで黒番中押し勝ちをおさめ、優勝を決めた。

■決勝戦の結果(左側が勝者)
 井山裕太・四冠 中押し 高尾紳路・二冠
■準決勝の結果(左側が勝者)
 井山裕太・四冠 中押し 河野臨・竜星
 高尾紳路・二冠 中押し 本木克弥・広島アルミ杯
   (日本棋院HPより抜粋)

決勝 「井山連覇、『頂上決戦』高尾をKO」
準決勝 「河野無念、逆転許す」 「本木、実力差を痛感」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

昨年から始まった本棋戦は井山四冠の連覇、思い切りのいい着手で高尾二冠の大石を仕留めました。
敗れた高尾さん、井山さんの迫力にひるんだか・・・

準決勝(井山・河野戦)は、河野さん優勢の碁を井山さんが根性で逆転。
(高尾・本木戦)は、本木さんの薄みを高尾さんが一気に攻めて勝負あったようです。

19歳の本木さん(群馬県出身)、同じ十代の藤沢里菜・女流二冠、一力遼・新人王を破っての準決勝進出でしたが、超一流棋士の壁は厚かった・・・

この棋戦の優勝者には「内閣総理大臣杯」「文部科学大臣賞」が贈られるそうです。
ただ、週刊碁のタイトル一覧を見ると、賞金の記載がありません。名誉だけでしょうか・・

 

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プロ棋士ペア碁選手権2015/小山・羽根ペアが優勝

2015-04-03 20:00:00 | プロ棋戦

ペア碁は信頼関係の強さこそが肝心だと、小山栄美六段と羽根直樹九段が証明したシリーズだった。「プロ棋士ペア碁選手権2015」決勝戦が、2月22日に東京・市ヶ谷の「囲碁将棋チャンネル」スタジオで行われ、小山・羽根ペアが鈴木歩六段・秋山次郎九段ペアを圧倒して優勝を果たした。
   (日本棋院HPより抜粋)

「小山・羽根V、鈴木・秋山ペアに完勝」 「頼れる羽根の先導(エスコート)、息の合ったサバキ」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

優勝した小山・羽根ペア、地合先行から冷静に収束の勝利でした。安定感のあるペアの感じですね。
準優勝の鈴木・秋山ペア、手厚いタイプのペアでしたが攻めが空回り。
優勝ペアは来期も同じペアで戦うそうですが、連覇は難しそう・・・

この対局は「囲碁将棋チャンネル」で、3/27に放送されたそうです。収録したのは2/22ですから、一ケ月以上経過しています。
関係者は結果を知っているハズですが、秘密保護は万全・・・

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第53期十段戦第2局/伊田が1勝を返す!

2015-04-01 20:00:00 | プロ棋戦

第53期十段戦挑戦手合五番勝負第2局が3月26日、埼玉県川口市で行われた。結果は伊田篤史八段が高尾紳路十段に白番中押し勝ちをおさめ1勝1敗のタイとした。第3局は4月9日(木)に長野県大町市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「伊田反撃」 「高尾に逸機、読みに錯覚!?」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

1勝1敗のタイに戻した伊田八段、途中で誤算もあったものの逃げ切りました。
敗れた高尾十段、勝つチャンスを逃がし不本意な一局のようでしたね。

伊田八段は豪快な棋風のイメージですが、この十段戦1、2局では地味な内容でした。
力だけで勝ち続けるのは困難ということでしょうか・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は埼玉県川口市「旧田中家住宅」。
大正時代に建築された県下有数の本格的洋風住宅で、国登録有形文化財とのことです。

川口市というと吉永小百合主演の映画「キューポラのある街」が浮びます。1962年(昭和37年)作品。
社会派青春映画の名作ということですが、この頃、この種の作品が注目されていたんですね。

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