転機はそれぞれのタイミングで訪れた。
STAP細胞論文は科学論文の常で検証実験が行われたが、再現性のないことがあっという間に露呈した。たったの1週間で樹立できるようなことを書いてしまったのだから、馬脚を現すのも早かった。せめて樹立まで三ヶ月位にしておけば、あと1年はもっただろうに。
夢のインスタント多分化能細胞はあまりにも夢だけだった。
実験ノートもデータもろくなもののないことまで露呈し、ついには責任者が自殺した(STAP論文細胞の感想(3)・・・これがあなたの人生の幕引きなのか)。あの平易な、分かり易すぎるともいえる論文は、この責任者がだいぶ手を入れたという事だ。最新の技術がいくつか使われていたが、一体どうやってあの図表を作ったのだろう。