朝日新聞の従軍慰安婦報道はSTAP細胞論文のようにはいかなかった。
朝日新聞は部数さえ伸びたらいいと考えていたのではないか。だから、日本人相手に日本語の記事を書いてさえいたら安心だった。だが、そうはいかなかった。
一方の当事者である韓国が食いついてきた。
日本が韓国にかつて与えた被害の最大のものの一つが従軍慰安婦問題であるということになった。
朝日新聞は日本語で書かれた新聞であって、問題は国内目線で終わるはずと高をくくっていたのではないか。それが、外国人の興味を引いて政治的な問題として火がついてしまった。
韓国による慰安婦問題はソウルの日本大使館前の従軍慰安婦像の設置でピークに達して来ている。米国内にも設置されている。
さすがにこうなると、国益を失うにもほどがある。
ここまで追い込まれるにいたり、朝日新聞はその記事が裏付け取材の乏しい、ほぼでっち上げのものであったことを紙面で表明するにいたった。