こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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この段葛、これで見納め

2014年09月21日 | 鎌倉暮らし

鶴岡八幡宮の参道、段葛が全面改修されるそうだ。今年の4月に発表された説明では桜の木の植え替えだけで、来年の正月には終わっているという話だったが、どうせやるなら本格的にということか、1年半と長期の改修工事になるらしい。

鎌倉駅前のロータリーを出て、若宮大路に出ると道路の中に奇妙な道がある。というのが、小学校のときの遠足で来た時の感想。もう、40年近く前になるか。その後、中学校の社会科見学でも通ったし、高校生ぐらいからは初詣で毎年、寒くて暗い中、ここに並んでいた覚えがある。ご存知の方も多いと思うが、この段葛がより長く見えるように先(鶴岡八幡宮)のほうが道幅が狭くなっていて、初詣のようなときには必然的に大混雑となるのが何となく面白かった。

 

ここ最近では段葛の改修記録は無いそうで、今のこの段葛、少なくとも私が小学校のときに歩いた段葛のままであろう。おそらく、このブログの読者の方で鎌倉を訪れたことのある方にしても、同じだ。

10月には通れなくなるというので、見納めにと思って、フラットコーテッドレトリバーのナイトを連れて写真を撮りながら散歩した。

4月にも書いたが、たしかに立ち枯れの桜が痛々しいうえに、今の段葛穴が多い。

だから、雨のあとなどは水たまりだらけになってしまうし、足の不自由な人や車いすの人はさぞかし通行しづらいように思う。私だって、ナイトと一緒に走ろうと思っても、つまづいてしまいそうで怖くてそんなことできない。

 

それでも、この少々くたびれた観光名物、犬の散歩程度でしか歩かないが、1年半もの間閉鎖されるとなると残念だ。

桜並木は残るとしても、ツツジや彼岸花も今と同じようであるのか心配だ。

段葛の両側に3メートルもの遮蔽壁を建てるとのこと、ずいぶんな高さであり、鎌倉市民は相当の圧迫感を受けながら暮らすことになる。

ただ、世界遺産登録に門前払いを食ったかっこうの鎌倉としては、文化財のきちんとした保護を行っていかなくてはならない。段葛の改修もその一環だろうし、世界中から観光客を呼びたいというのであれば、古都鎌倉の景観保存に国は積極的に関わるべきだと思うが、その辺の本気さが感じられないのがもどかしい。

いずれにしても、1年半後、いまより素敵で美しい段葛になって生まれ変わってほしい。

 

鎌倉に住んで早いもので20年 
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鶴岡八幡宮の参道「段葛」全面改修 10月から通行止め

2014年9月12日00時08分

神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮11日、参道の「段葛(だんかずら)」を全面改修するため、10月中に通行止めにすると発表した。全面改修は過去に記録がないという。工期は2016年3月まで。同八幡宮には年間1千万人を超える参拝客が訪れることから、周辺商店などへの影響も出るとみられる。

鎌倉のメーンストリート・若宮大路の中で、車道より一段高い約500メートルの歩道を「段葛」と呼んでいる。鎌倉幕府を開いた源頼朝が1182年に妻政子の安産を願い、自ら指揮して造ったと伝わる。1967年に国史跡に指定された。

歩道を支える石積みが緩んで石が落ちるおそれがあるため、改修ではコンクリート壁にしてその上に石を飾る形にする。また、248本ある並木の桜を植え替える。その間、車道との間に高さ3メートルの遮蔽(しゃへい)壁を設けるため、見えない状態になる。総工費は約5億8千万円。近く国の文化審議会で正式に答申される。(菅尾保)