先週一週間、パリであった学会出張のため、記事はその前から書き溜めておいたものをのせた。この、『STAP細胞論文と朝日新聞の従軍慰安婦報道の共通点』は一連の流れが同じ点だということでテーマにしてみたのだが、どうだっただろう。
そして、学会出張で日本にいない間についに、朝日新聞が謝罪記事を掲載した。
従軍慰安婦に関する問題だけだと思っていたら、福島第二原発でも、テキトーな記事を載せていたという。
開いた口が塞がらない。レベルの低い記者が書いた記事を、レベルの低い編集者が記事を掲載する。そんな新聞に成り下がっていたのだろう。そんな新聞を取っていて、いまだ解約できないでいる自分が、情けなくなる。
謝ればいいという問題ではない。だが、朝日新聞は最低限のことだけはと、最後の最後に謝罪することにしたのだろう。
この先、この新聞がどのような方向を向いて、どう進んでいくのかわからない。だが、それは会社としての朝日新聞の話しだ。
失われた日本の誇りは一体どうしてくれるのだろう。
STAP細胞論文については、この先ドンドンうやむやになっていくだろう。テキトーなデータを出したユニットリーダー氏に責任をとる力は無いし、責任を取ったところで、世界的権威者のうち一人が自殺し、一人がその職を辞したとなれば、もう彼女は何をしても始まらない。取り返しのつかないことをしてしまったのだ。
人間誰しも、誤りはある。
この二つの出来事は、そのことを認め、謝るタイミングを逸したということであまりにも共通していた。