電車の時間に間に合うかどうかというのはけっこうシビアな問題だ。降りてから先の予定の開始時刻から逆算して乗る電車を決めるが、乗りたいと思っていた電車に乗り遅れて遅刻が決定するとガックリくる。全てがダメになってしまうような気がするのは、その先に待ち受けている予定よりもその先で関わる人間関係によるところが大きい。
"時間を守る"というのは結局のところ、他人との約束を守るということで、時間に遅れるということは約束を破るということになる。だから遅刻すると自分にプレッシャーがかかるし、逆に誰かにそうされると怒りたくなる。時間に対する感覚というのは不思議なもので、これが予定の電車の一本前にも乗れるようだと、あとに続く待ち時間もあまり無駄には感じない。これは時間が唯一自分のもので、それを自由に使っているという実感があるからなのかもしれない。
誰とも約束なんかしないで、自由気ままに生きたいと思うけど、米つぶ一つ買うにしても、電気を得るにも、ゴミを捨てるにも、一事が万事、他人に頼る必要があるのが人間だ。店の営業時間、電気代の支払いの期限、ゴミ収集の時間などなどそれぞれに締め切り時間がある。
時間に縛られ、時間とともに生きて行くしか生きるすべはないわけで、ストレスを減らすには時間に余裕をもって行動するのが一番だろう。
当たり前なんだけど