不肖コロ健、一応病理専門医。いくつかの専門領域、というか得意分野も持っている。といっても、どちらも大したものではないといえば大したものではない。専門医資格なんて、日々仕事を真面目にやっていたら、自然と覚えて行くものだし、自分の専門領域なんていうのも、10年ほどコツコツ打ち込んでいたらいつの間にか他の人よりはできるようになる。というようなことなんだが、こんな私でも、専門家ヅラして他の施設の症例のコンサルトだの、論文の相談を受けることがある。そして、この前ちょっと失敗してしまった。
以前、一緒に仕事をしたことのあるとても優秀、かつ礼儀正しい臨床医から、論文の査読で困っているという相談をメールで受けた。
その論文中にある病理所見がよくわからないということで、相談してきたのだ。先方も、「すごくは急いでいないでお時間のあるときに」と書いてあって、その時、私もすごく立て込んでいたので、2、3日返事を待ってくれとだけ返信した。
ところが・・・、先日、「あのメールの件、どうなったでしょうか?」とのメールが来た。
やっちまった。その先生、通常の査読のリミットを越えてしまったので、しびれを切らして催促のメールを出して来たのだろう。
偉そうに、メールの返事を待ってくれなんていうことをしたからこうなった。専門家気取りで少々図に乗っていたかもしれない。本当にはずかしかった。何れにしてもメールで受けた仕事への対応は、その場で解決したほうがよさそうだ。
今日も大忙し