こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ミニバラと盆栽

2016年06月15日 | ガーデニング・菜園・花・緑

寄せ植え鉢のミニバラの調子がなかなかいい。一番花のあと、ほんの少しの間はあったけど、その後は常に花が咲いている。
「ミニバラというのは盆栽に通じるものがありますね」とある人に言われたけど、確かにそんなものなのだろう。



盆栽といえば、趣味の園芸が年に数度(?)特集するのと、波平さんぐらいしかイメージがわいてこない。盆栽にしても寄せ植えにしても狭いスペースで、自然を楽しもうという庶民的発想が元だということは共通しているので、コロ健も一昔前なら盆栽をやっていただろうし、今も興味が無いわけでは無い。



地植えのバラには美しさも香りも遠く及ばないけれど、開いたばかりのミニバラの花を眺め、しおれた花を摘み、大きくなった蕾がないかと捜す。そんなことを毎朝毎晩しているとこじんまりしていて結構楽しい。一緒に植えておいたが花を終えた。カビが生えてしまってばっさり切り戻したナデシコには花がつき始めた。寄せ植え鉢には盆栽にみるような時間と空間はないかも知れないが、手の届くところに自然をみることができるというのはうれしいことだ。

 見るのは朝と晩

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東京といえば工事現場

2016年06月14日 | 日々思うこと、考えること

東京というところは、年中どこかで工事をしている。東京の定番風景といえば工事現場といえるような気がする。

これというのが、景気がいいのかどうかわからないが、いつも工事現場ばかり見ているとどうも疲れる。

再開発という言葉が使われるようになって久しいが、この風景いったいいつまで続くのだろう。まあ、自分が生きている間はこのままだろう。

仕事をしている人には申し訳ないが、工事現場というのはどうみても美的ではない。音もうるさい。

適当なところで、やめてほしいのだが、少なくとも今ある空き地にはいつかは建物が建つだろうからその時はまたクレーン車が並ぶ。まあ、落書きで汚された塀が消えるほうがまだましだが。

テレビアニメ『巨人の星』での星一徹は高度経済成長に乗って、息子を青雲高校に入学させることができた。工事が多いということは、景気がいいということで、東京もまだまだ景気がいいのだろう。それで、都知事が慢心しても仕方ないのかもしれない。

 

東京オリンピックの頃には落ち着くか

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亡くなった友人の後ろ姿を追って

2016年06月13日 | 日々思うこと、考えること

数年前に亡くなった友人に後ろ姿が似ている人が歩いているのがバスの車窓越しに見えた。追い越しざまに振り返って確認したけれど、やっぱり全くの別人だった。

他人のそら似というが、良きにつけ悪しきにつけ、自分にとって印象深い人にはそういうことがよくある。人の集まる街の交差点で、行き交う人のなかにそんなことがあったりするけど、あっという間にすれ違ってしまう。

昨日、中学高校の同窓会があって、物故者の名前の中にその友人の名前もあって、葬式の日のことを思い出し、早すぎる死を悼んで、黙祷を捧げた。中学校に入ったときから少なからず因縁のあった奴で、なんとなくずっと関わっていた。けれども亡くなってしまうと、それきりとなってしまった。どこかの空の下で元気にやってくれたらそれでいいなどという願いはもはやむなしい。それなのにそんな友人に似た姿を見かけるとハッとしてしまうのはなぜだろう。互いの心の整理をしてわかり合いたかったのかも知れない。でも、きっと生きていたら生きていたで互いに面倒で、そんなことはしないで過ごしただろう。

 

恩師や同窓生の顔をみながら、自分を含めてこのうち何人と次の回で会うことができるだろうかと思った。

 生きることは難しい

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私の本も少しは人のお役に立ったみたい

2016年06月12日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

先日、某所で病理医の集まりがあったとき、この間出版した私の本の話となった。というか、その本を話題にしていただいた。その病理医の中にはその本の中で扱った狭い領域に興味のある若い病理医がいて、熟読してくれたとのことだった。ずいぶんとほめてくれて、私も嬉しかった。



そんなことがあり、やっと自分の本を読む勇気が湧いた。ようやく拙著を紐解くと、一章一章、一文一文、症例ごと、疾患ごとにいろんなことが思い出された。とくに症例の診断記載用紙のテンプレートのページを開いたときには、そこに自分の病理医としての半生を見たような気がして、コロ健不覚ながらほんの少し涙ぐんでしまった。書き上げることができて本当によかった。支えてくれた関係者の皆さまに改めて感謝したい。




その若い病理医のほかにも、教室でまとめて買って下さった先生とか、上司がさっそく病理診断科の本として購入してましたよ、と伝えてくれる先生などいて、多少は世の中のお役に立つ本ができたのかと胸をなで下ろすことができた。

 診断技術の向上は診療技術の向上に

 

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都心の病院、郊外の病院

2016年06月11日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

以前の勤務先は都内といっても外れにあったのでまわりには畑があって、その病院だけが周囲を睥睨するように、でも寂しくポツンと屹立していた。

今度の勤務先は都心にある。階数だけはほとんど同じで少々背の高いつもりでいても、まわりには数倍の高さのビルばかり。東京タワーも頭の方しか見えない。


周りのもろもろの環境を考えると、郊外の病院、都心の病院どちらがいいかとなるが、働いている人、通院している人、入院している人、お見舞いに来る人それぞれの立場でいろんな思いを持つだろう。通勤するなら、入院するなら、お見舞いに行くならと。まあいろいろあるだろうけど、改めて考えると、いずれにしても病院というものはが近づきたくないものであることは確かだ。

 関わらないのが何より幸せ

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勝手に更新されてしまって

2016年06月10日 | 電脳化社会

目が覚めて、時間を見ようとスマホの画面を見たら真っ黒。ボタンを押しても何も反応がない。しばらくしたら初めて見るアイコンが出てきて、Androidをアップデートしているとのメッセージ。そのまま15分ほど放っておく羽目になってしまった。そのおかげで霧のかかった山の写真を撮ることができなかった。
アップデートは無事終了したらしく、スマホが復活したのちに、少し霧が晴れてしまった山の写真を撮ることができた。ブログに使う写真を取り損ねたのならともかく、これが他人との待ち合わせとか、連絡とかに使っているときだったらと思うといやな気分になる。



職場で使っているPCのWindows、何度も拒否したのに、結局無理やりXにアップグレードされたのがふた月ほど前。前の7とあまり変わらなく使うことができるのであまり不満は無いが、あの時は一時間以上使えず、急ぎのメールが出せずに困った。



素人があれこれ心配したところで手も足も出ないことはわかっているし、使い勝手が悪くなったというならともかく、そんなことはない。ただ嫌だなと思うのは、WindowsにせよMacにせよAndroid携帯にせよ、もはやすべての情報端末が他人に支配されていて、プログラムも自由に書き換えられてしまう状態になっているということだ。すでに電話番号にしても位置情報にしても気がつけばいろんなものをネットワーク経由で提供してしまっている身としては今さらどうこう言える問題ではないが、現実を改めて実感する。


シャットダウンも思いのままに

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早起きは三文の得になるか?

2016年06月09日 | 日々思うこと、考えること

たまに、といっても週に一日程度だが、いつもより一時間ほど早起きして仕事に出る。年をとり、眠りが浅くなったので早起き自体はそう苦にはならないが、それでも少しは眠い。一時間ほど早く出勤することにした理由は、仕事がたまっているとか、妻が犬の散歩に早起きするようになったとかいろいろある。電車はさすがに空いているが、それでも朝早く出る人というのはずいぶんいるものだと感心する。

病院にいつもより1時間早く着いて、1時間早く仕事を始める。がらんとした静かな検査室で、あれこれ仕事を片付ける。術中迅速診断が飛び込んでこないので、細切れの仕事にならずに済む。マッピングのように一気にしなくてはいけない仕事にいい。
こんなだから、朝の1時間は、夕方、就業後の1時間と質が全く違う。

ただ、しんどいのは午後になってから。ただでさえ、昼食後の時間帯は眠くなるのに、いつもより眠っていないので少々つらい。

せいぜい30分ほどだが、ミスをしないように、その時間帯をなんとかやり過ごす。

朝、いつもより1時間早く起きて仕事を始めたら、帰りもその分早くなる。プラスマイナスゼロだが、時間が進んだように感じられて、少し得した気になる。

 早起きしたら早く寝る

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病理医の種類・・・病理医に興味のある君へ(3/10)

2016年06月08日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

謎の多い病理医、それは一体どんな医者なのか。あらかじめ断っておくが、病理医になるには内科とか外科とかの医者と同様、医師免許を取得しておかなくてはならない。さて、なにをもって病理医とするかにはいろいろ意見があるだろうけど、一応、病理専門医の資格を取った人で、その資格を用いて病理診断業務を行っているということにする。男性か女性かということも考慮しなくてはいけないが、病理医の場合、男性女性の仕事内容は同じなので勤務形態以外は考慮しなくてもいいだろう。



一般的な病理業務を行う場はたいてい病院だ。病理医が働いている病院には大学病院、臓器や疾患、世代などに特化した専門病院そして一般的な市中病院がある。私は大学病院、専門病院、市中病院と移ってきた。大学病院では研究、診断業務および教育。専門病院では診断業務と研究。そして市中病院では診断業務を中心に仕事をする。病理で開業したり、検査センターで働いたりしている病理医もいる。こういうところに勤めている病理医もほとんどは病理診断を行っているが、電子顕微鏡の診断など特殊な診断とか、研究目的の実験動物の検査とかを行っている場合もある。それぞれの施設にそれぞれの特徴があり、ところ変われば品変わるで、いいところもよくないところもある。

 

それぞれの業務内容まで言及するときりがないが、一般的な市中病院での病理医の仕事はそんなに差違はない。“一般的”といっても病理医を雇って収益が見込めるというような病院となるとそれなりの規模のもので、病理医がいるようなところはそれぞれの地域の基幹病院ということになる。そしてそういう病院の病理医はとても忙しい。次回はそんな市中病院に勤務する病理医の1日を紹介する。といっても、ネタはもちろん私だが。

 

 病理医も十人十色

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季節を感じる

2016年06月07日 | 鎌倉暮らし

少し早く帰ることができたので、犬を散歩に連れて行った。少し涼しかったけど、蛍が飛んでいそうな時間だったので、近所の川まで歩いていったが、もう1匹も飛んでいなかった。二組の母娘連れが来ていて、蛍を探していた。「ほんの10日前にはずいぶんいたのに、もういなくなってしまいましたね」と話すと、残念そうに帰っていった。蛍の飛ぶのがいつもより数日早いと思って喜んでいたが、その分梅雨も早く始まり、蛍もいなくなってしまった。

 私にしても、少々残念な思いで家に帰ったが、その時虫の声が一切しないことに気がついた。

今の時期は、虫の声がしないのか。

そんなこと、全く気に留めずに生きてきたのが恥ずかしい。

 

帰ってきたら、防火用水の所に住み着いているカエルの声が聞こえてきた。虫ではなく、カエルの季節ということか。

 いよいよ紫陽花が満開に

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もう梅雨入りか

2016年06月05日 | 日々思うこと、考えること

昨日、あんなことを書いたせいか知らないが、今日は朝から降ったりやんだり。
ニュースでも梅雨入りしたと報じていた。平年より3日早いとのこと。



これでいよいよじめじめの季節が始まるかと思うと少し気が滅入る。とはいっても水やりが要らなくなるのは助かる。

夕方になって雲が取れて、青空が見えた。


 ぬれた傘には気をつけよう

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6月、鎌倉、朝の風

2016年06月04日 | 通勤・交通・旅行

都内まで座って行きたいので、いつもの朝は早い電車に乗っている。だが、土曜日は少し遅くてもガラガラなので、ちょっと遅めの電車でのんびり行ける。そのちょっとの時間差が犬の散歩にちょうどいいくらいなので、駅まで妻とナイトに送ってもらう。いつの間にか日の出が早くなっていて、6時でもすっかり日は高くなっている。黒犬のナイトには少しつらいだろうと思うのだけど、嬉しそうに尻尾を振りながらついてくる。だが、妻に言わせると、行きはいいのだけど、帰りにはずいぶんつらそうになるらしい。少しでも楽なようにと日陰を探しながら歩いてやる。


住宅街を歩いている間、風が無くて少し蒸し暑く感じていたが、鶴岡八幡宮の参道である段葛に出たとたん南風が少し強く吹いてきて途端に気持ちがよくなった。いろんな元気をもらうことができた気がする。ただ、風が少し湿気を帯びているのは、梅雨が近づいてきていることと関係なくはないだろう。。

近所の小学校で運動会があるらしく、席取りの親が長蛇の列をなしていた。父親がほとんどだと妻が指摘したので、「お母さんはお弁当を作っているんでしょ」と応えた。10年前の自分の姿を思い出してみるが、私は彼らほど熱心ではなかった。開門ぐらいに行ってもそれなりの場所は確保できたように思う。少し行くと今度は小学生が2,3人ずつ連れだってこちらの方に楽しそうに運動会の話をしながら歩いてくる。この子たちは昨日、よく眠れただろうか。今日1日、うちのあたりは子供たちの歓声に包まれることだろう。


妻とナイトに別れを告げて、鎌倉駅の改札をくぐり抜け、ホームに立つと、同じように気持ちのよい南風が吹いていた。横須賀線を待っている学生の数はいつも よりずっと少なく、背広姿の人などいない。代わりに普段の朝には見ることのない、旅行バッグを持った夫婦が数組いる。

あれこれたまっている仕事を並べてみると、夕方まで頑張っても片付きそうにない。未返信のメールもずいぶんたまっている。そんなことを含めてなんとかならないかと段取りを考えていたら、あっという間に職場に着いてしまった。

帰ってきたら、同じような風が吹いていた。

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そろそろ気をつけないと

2016年06月03日 | 日々思うこと、考えること

油断大敵、火がボーボー、という。異動してから早くも2カ月、着任したばかりは勝手の違いもあってあたふたすることもあったが、ほんの少しだけ慣れてきた。ということはそろそろあれこれ気をつけないといけない時期にさしかかったということだ。

 

 

いろいろなことが回り出すと、余裕ができてあれこれ用事が増える。一切無理と断っていたのを、ある程度までなら対応できることが判ってくると昔のよしみで仕事を振られることも多くなり、ありがたくも大変なこととなる。こんなことでいい気になってはいけない。

 

 

忙しさにかまけて診断業務をおろそかにするようなことは決してしないのは当たり前だが、そのほかのこともいろいろ注意しなくてはならない。家族とのこと、職場の仲間とのこと、自分自身のこと。調子にのって相手の気持ちをおろそかにしたりしないように気をつけたい。なんといってもコロ健、お調子者なので。

 それでもつい、というのが心配だなぁ

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私は誠実に生きているか?

2016年06月02日 | 生き方について考える

私は私の人生に対して誠実に生きているかと自問すると、そうだと言い切る自信はない。

家族に対して、仕事に対して、常にベストを尽くしているか、誰に対しても嘘をついていないか、人に迷惑をかけていないか。こういったことは人間誰しも大なり小なり気をつけていることだ。でも、そういったことは難しい。いくら努力しても人生穴だらけ。



ならば、どうしたらいいかと問われたら、自分に対して誠実に生きていくと答えるしかないだろう。少なくとも自分に対して嘘はつかない、目をつぶりたいことがあっても、その一つ一つが今の自分に連なっているということを否定せずにすべてを受け入れながらやっていく。それが誠実に生きるということの一つの答えだろうか。

 人を裏切ることもしない

 

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偉大な上司に導かれ・・・新病院2カ月

2016年06月01日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
 今回、私を拾ってくれた上司は、日本一の病院病理医として誉れ高く、52歳にもなって一般病理を勉強し直そうとしているコロ健の面倒を見てくれている。

 もともときちんと勉強せずに、病理専門医となり、そのまま経験頼りでやってきた病理医。実はなにも人様のお役に立つようなことはない。
この間出版した本だって、穴がたくさんありそうで、実は売れたら売れたで心配になる。

 病院での連日の失敗をあげたら、穴があったら入りたいほど、仕事だから逃げ出すことはできない。

さらに情けなくなるのは、上司が私の立場、人格をとても大切にしてくれる。こんな自分をそんなふうに扱ってくださってくれるほどに、余計に悲しくなってしまう。

 こんな気持ちを上司に伝えたいのだけど、そうしたところでなんにもならない。明日もくじけず丁寧な病理診断をおこなうことだけを目標としたい。

 ありがとうございます。
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