Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

パス対ドリブル(5/2浦和対新潟)

2009-05-02 23:10:40 | 浦和レッズ
2位浦和と3位新潟の対戦ということで、試合前は注目を集めていたカードですが、試合内容もその注目通り面白いものになりました。まずは、新潟の3トップですが、もし両サイドを均等に仕掛けられたら浦和のSBが自陣に押し込まれる展開もありうると思っていました。

しかし、どちらかといえば、新潟はペドロ・ジュニオールとジウトンがいる左サイドを中心に仕掛けてきました。この二人が連動して攻めてきたら、暢久一枚ではもたないかもと予想していましたが、阿部勇樹をフォロー役につけて、ある程度持たせることができました。

右のFWのはずの矢野貴章は、浦和の山田直輝の動きを警戒して、自陣に下がって守備をしていました。これで、浦和から見た左サイドの数的優位はなかなか作れませんでした。それでも、原口や山田直輝は時折良いパスを出していましたが、やはりポンテの送るクロスの精度にはかないません。

また、新潟はペドロ・ジュニオールが絶好調でした。自陣から長い距離をドリブルで持ち上がるのは、浦和DFの餌食になると思っていましたが、この日は鈴木啓太が来てもまったく慌てることなく、当たり前のように抜き去っていきました。これが一回はまればゴールもありうる展開でした。

そのバランスの上で成り立っていた好ゲームでしたが、後半のリシャルデスの退場は残念でした。これで、新潟はスコアレスドローを狙いに行って、ペドロ・ジュニオールの1トップに矢野を中盤に下げて、最後はゴール前に人数を掛けて浦和のクロスをことごとくクリアと、狙い通りの展開になっていました。

サポーターも引き分けを覚悟したと思いますが、最後のCKで闘莉王が空き、このヘディングが執念でGK北野を破り、1-0という薄氷の勝利を収めました。勝つには勝ちましたが、浦和も相手に研究されてき始めていて、エジミウソンに対する守備などは新潟の思う通りに見事に完封されました。

ただ、この日のように、完全に引き分けの試合を勝ちにしておくことは、後の展開を考えると効いてくることがあります。まだ順位うんぬんを口にするには早いですが、GWの連戦はチーム状態を良くすれば、一気に勝ち点が転がり込んでくることもある、最初の山場です。次の柏戦に勝てば本当に浦和にとっては望み通りの勝ち点が取れてきていると思っていいでしょう。
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時代を動かした大関(千代大海)

2009-05-02 09:35:32 | 他スポーツ
今場所、かど番の千代大海は出場に向けて調整中です。かど番の回数が史上ワーストの13回というところは議論を呼ぶかもしれませんが、千代大海が10年もの間、大関を守り続けたことは驚異的でもあります。今、幕内の千代白鵬は、千代大海が大関に昇進した初優勝の場所(1999年初場所)に感動して相撲界に入ることを決めたそうで、今やそんなに時間が経ったのかと思います。

千代大海は通算で3回優勝していますが、やはり一番印象に残っているのは、大関昇進を決めた初優勝の場所です。当時は横綱の若乃花が星一つリードして千秋楽で直接対決という状況で、千代大海が優勝するには本割で勝ち、さらに決定戦も勝たなければいけないという不利な状況でした。

こういうときは、結構本割で勝つことに集中しすぎて、決定戦では力が出ないということもあるのですが、千代大海は当時22歳の若さによる勢いがありました。本割で勝って、持ち込んだ決定戦で、千代大海は取り直しにもつれ込む熱戦の末、3番目で勝って逆転優勝を果たしました。この「千代大海の3番相撲」は、今でも語り草です。

当時の相撲界は、若くして大関、横綱に昇進した、曙、貴乃花、武蔵丸の時代が長く続いていました。新しい力は望まれていましたが、なかなか大関の壁を誰もが破れないという状況でした。そんなときに、出てきたのが千代大海で、この相撲で敗れた若乃花はしばらく後に引退ということになりましたし、相撲界を一気に世代交代へと導くことになりました。

また、当時は関脇に魁皇、武双山という強豪がひしめいていましたが、彼らが長い停滞を打ち破って大関に上がれたのは、千代大海には負けたくないというライバル心だったのではと思います。ただ、千代大海は自分の時代は作れず、朝青龍がその後の相撲界をリードすることになりました。

そんな朝青龍が、白鵬の台頭に脅かされている現状を見ると、また相撲界も世代交代の時期が来たのかと思います。日馬富士あたりに出てもらって、白鵬の単独天下は許さないくらいの気構えが欲しいですが、今の状況だとポスト朝青龍は白鵬一人ということになるでしょうが。
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