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久しぶりに聞いた名前(ファン・ハール)

2009-05-19 18:27:36 | ワールドサッカー
ちょっと前に、オランダ人のルイス・ファン・ハール氏がブンデスリーガのバイエルンの監督になるというニュースを聞き、懐かしくなって記事にします。彼の名前を欧州のトップレベルのチームで見るのは久しぶりです。

ただ、このファン・ハールは、かつてはオランダのアヤックスを率いて欧州CLを優勝させて、オランダ代表のほとんどが当時のアヤックスのメンバーだったことがあります。今でこそ、世界中で結果を出す監督として引っ張りだこのヒディンク監督が、かつてはファン・ハールの率いたアヤックスのサッカーをほぼそのままオランダ代表に取り入れたこともあります。

そんな、ファン・ハールは1995年のトヨタカップで来日して、日本に3-4-3の攻撃的なサッカーを見せてくれました。私が長い間Jリーグを見ても、4人の中盤がダイヤモンド型に並ぶ、このファン・ハールの3-4-3と同じサッカーを長期間成功させた例は一度もありません。

ただ、当時のアヤックスの黄金時代は残念ながら短かったです。理由は契約期限の切れる選手には移籍金が発生しなくなる、「ボスマン判決」が欧州の法廷で出たためで、当時のアヤックスのメンバーは次から次へとイタリアやスペインの強豪チームに移籍してしまいました。

ファン・ハール自身も、欧州CL優勝監督の実績はステップアップの好機とみて、スペインのバルセロナに主力選手数人と一緒に移ります。ただ、当時は世界最先端の戦術としてもてはやされた3-4-3といえども、伝統あるバルセロナにそのまま持ち込むのは反発も招き、マスコミにはアヤックスのコピーを皮肉って「バリャックス」と書かれたこともあります。

結局、ファン・ハールはバルセロナでは結果を出せず解任され、その後しばらく欧州のトップレベルのチームでは名前を聞きませんでした。(怪しげな記憶では2002年日韓W杯の予選で敗退したときのオランダ代表監督だったかもしれません。)

今や、同じオランダ人のヒディンクには大差をつけられた印象がありますが、ファン・ハールの情熱は死んでいませんでした。今シーズン、オランダリーグで3強の中に入っていないAZを率いて、3強以外のチームでは久々の優勝に導きます。

その結果のバイエルン監督就任です。今回はファン・ハールにとっては世界のトップレベルに返り咲く最後のチャンスかもしれません。今でも3-4-3をやっているかどうかはわかりませんが、是非結果を出して欲しいものです。
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