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ポンテ不在のパターン(5/16浦和対G大阪)

2009-05-16 22:01:35 | 浦和レッズ
先週、ポンテの穴は予想以上に大きく、キープしてエジミウソンを裏に走らせる形ができないと当ブログに書きました。しかし、この試合を見て思うのは、ポンテがいないときの攻撃パターンを、1週間で浦和は組み立ててきたことです。確かに、トップ下の位置で卓越したボールキープ力を誇るポンテの真似は他の選手にはできません。

しかし、それならそれで、サイドから低くて速いボールを供給することで、エジミウソンの得意な縦に走る形を出そうとしたのが、前半3分の山田直輝のスルーパスでした。惜しくもエジミウソンがサイドネットに外してしまいましたが、この攻めで、「今日はサイドを使う」というメッセージがチームに共有されたようです。

サイド攻撃なら、エスクデロのドリブルも効きますし、山田暢久のオーバーラップも武器になります。エジミウソン自身がサイドに張っていたのは、真ん中の駒が足りなくなるのでどうかと思いましたが、山田直輝や原口が合わせようとしていました。特に山田直輝のボールへの反応は良く、2度ポストやクロスバーに嫌われましたが、攻撃サッカーのG大阪に対して主導権を握ることには成功していました。

そのため、今回のスコアレスドローという結果は残念ですが、G大阪も橋本の縦パスに佐々木が走ったり、レアンドロがドリブルでこじ開けようとしたりと、攻撃のパターンは多く見せました。浦和の狙いどころは左SB細貝のところというのは、全チームにばれていると思った方が良さそうで、今日のG大阪もそこを狙って攻めていました。

ただ、G大阪にとって不運だったのは、レアンドロの負傷交代でした。ビデオで確認したらドリブルの際に着地を誤った自爆の負傷で、決して浦和がファウルで負傷させたわけではありませんが、Jリーグ最強の2トップのレアンドロ、チョ・ジェジンのコンビが途中で見られなくなったのは、一ファンとしても残念でした。

相手がG大阪であることを考えると、引き分けで勝ち点1を取っておいたことは決して悪い結果ではありません。ちょっとした決定力不足で、こういう結果になりましたが、山田直輝の個人技がG大阪にもある程度通用したことは、良かったとみるべきと思います。結果が出ないことで、フィンケ監督の方針がぶれるのが一番怖いですが、今のところその心配はなさそうです。
コメント (4)
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