イングランドのプレミアリーグは、どのチームも4バックで、戦術と戦術の攻防はあまり見られないのかなとあきらめていたら、1チーム面白いチームが下位にいました。そのチームは今季プレミアリーグに昇格したストーク・シティです。
とは言っても、トルシエ監督の日本代表のようにフラット3をやる訳ではありません。このストークは、戦力の劣るチームは如何に戦うべきかという一つの例を示しているからです。その戦い方は、4-4-2ではありますが、ダブルボランチが上がらずサイドハーフも守備に参加する守備重視の布陣です。
ただ、もちろんこれだけでは面白くも何ともありません。ストークの良さは点を取る強力な形を一つ持っていることです。それは、ロングスローの強力さです。ほとんどCKと同じようなボールを投げられるデラップというMFがいて、このロングスローにFWが頭で合わせます。
その結果はホームゲームの強さに現れていて、マンUには終了間際の失点で惜しくも敗れましたが、リバプールにスコアレスドロー、アーセナルには2-1で勝っています。しかもアーセナル戦の2点はどちらもロングスローです。
たとえ個人技でもいいから、何か形を持っていることが下位のチームには重要です。このロングスローでストークは、決まったかどうかはわかりませんが、プレミアリーグ残留可能な位置につけています。
ただ、プレミアリーグをずっと守るには、常に新しい形を探し続けないといけません。今季と同じサッカーは、デラップを引き抜かれるとできなくなります。そんな知恵と工夫がどこまで続くか、来季がストークの正念場になるでしょう。
こういう、一つの形を持っていれば、短期決戦なら予想以上のところまで勝ち上がることもできます。私が知っている代表格は、アジアカップで優勝したイラク代表です。当時のイラクはブラジル人のビエイラ監督が率いていましたが、十分な強化期間が取れず、初戦のオマーン戦では東南アジアの暑さにやられてしまい後半はガタッと運動量が落ちました。
これを見れば、「イラクはもってもベスト8が限界」と思いました。しかし、当時のイラクは、カタールリーグ得点王のストライカー、マホムードがいました。ビエイラ監督は3ボランチで守りを固めて、マホムードめがけてクロスを放り込む、比較的単純な形に攻撃パターンを絞りました。
その結果、無理なクロスでも強引に体をねじ込んだマホムードが超人的なプレーを連発して、イラクは優勝という結果を残します。ただ、こういうサッカーを採用したのは、ビエイラ監督がアジアカップだけの契約だったので、短い時間で結果の出るサッカーを選択したという理由もあります。結果的にはイラクは3次予選を突破できなかったので、こういうサッカーは長い期間は持たないのでしょう。
とは言っても、トルシエ監督の日本代表のようにフラット3をやる訳ではありません。このストークは、戦力の劣るチームは如何に戦うべきかという一つの例を示しているからです。その戦い方は、4-4-2ではありますが、ダブルボランチが上がらずサイドハーフも守備に参加する守備重視の布陣です。
ただ、もちろんこれだけでは面白くも何ともありません。ストークの良さは点を取る強力な形を一つ持っていることです。それは、ロングスローの強力さです。ほとんどCKと同じようなボールを投げられるデラップというMFがいて、このロングスローにFWが頭で合わせます。
その結果はホームゲームの強さに現れていて、マンUには終了間際の失点で惜しくも敗れましたが、リバプールにスコアレスドロー、アーセナルには2-1で勝っています。しかもアーセナル戦の2点はどちらもロングスローです。
たとえ個人技でもいいから、何か形を持っていることが下位のチームには重要です。このロングスローでストークは、決まったかどうかはわかりませんが、プレミアリーグ残留可能な位置につけています。
ただ、プレミアリーグをずっと守るには、常に新しい形を探し続けないといけません。今季と同じサッカーは、デラップを引き抜かれるとできなくなります。そんな知恵と工夫がどこまで続くか、来季がストークの正念場になるでしょう。
こういう、一つの形を持っていれば、短期決戦なら予想以上のところまで勝ち上がることもできます。私が知っている代表格は、アジアカップで優勝したイラク代表です。当時のイラクはブラジル人のビエイラ監督が率いていましたが、十分な強化期間が取れず、初戦のオマーン戦では東南アジアの暑さにやられてしまい後半はガタッと運動量が落ちました。
これを見れば、「イラクはもってもベスト8が限界」と思いました。しかし、当時のイラクは、カタールリーグ得点王のストライカー、マホムードがいました。ビエイラ監督は3ボランチで守りを固めて、マホムードめがけてクロスを放り込む、比較的単純な形に攻撃パターンを絞りました。
その結果、無理なクロスでも強引に体をねじ込んだマホムードが超人的なプレーを連発して、イラクは優勝という結果を残します。ただ、こういうサッカーを採用したのは、ビエイラ監督がアジアカップだけの契約だったので、短い時間で結果の出るサッカーを選択したという理由もあります。結果的にはイラクは3次予選を突破できなかったので、こういうサッカーは長い期間は持たないのでしょう。