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ようやく出た粘り(エスクデロ・セルヒオ)

2009-05-06 22:21:40 | 浦和レッズ
昨日の柏戦のヒーロー、エスクデロ・セルヒオ選手を取り上げます。エスクデロは1988年生まれの20歳とまだ若い選手ですが、16歳の頃からトップチームでプレーしているので、今やベテランのように思われている方もいらっしゃるでしょう。

そんなエスクデロを初めてトップチームに抜擢したのは、2005年当時のブッフバルト監督でした。確かに、当時はスピードあるドリブラーでしたが、シュートを打つ積極性が足りませんでした。ゴール前に切れ込んでも、パスを選択してしまう弱気さは、当時から気になっていました。

また、2005年当時の千葉戦、途中出場したエスクデロは、優勝争いのチームの中、足を引っ張る痛恨のレッドカードも喫しています。速さは買えるが、今一つ頼りないというのが彼のイメージでした。しかし、昨年、エンゲルス監督がエスクデロを評価し、4-2-3-1の右MFとして最後の5試合をスタメンで使うという、プロ入り以来初のチャンスをつかみます。

これをものにできなかったことが、彼を回り道させます。エスクデロは、確かにドリブルは見せましたが、若手らしいはつらつさを感じられず、ベテランのようにボールが来るのを待っている場面すらありました。これでは苦しいです。今季、フィンケ監督が就任すると、ユースの後輩である原口や山田直輝の後塵を拝し、本人も相当悔しかったようです。

ただ、FWというポジションの特性上、途中出場のチャンスは他のポジションより多いです。エスクデロは短い時間でアピールするという難しい立場に置かれましたが、こうなったら何でもいいから点を取るといういい意味での開き直りがあったのではと思います。柏戦のゴールは、相手クリアをお腹で押し込んだ、非常に泥臭いゴールですが、これはサポーターが待ち望んでいた形でもあります。

私も、ようやくエスクデロに点に対する貪欲さが出てきたかと、昨日のゴールには非常に嬉しい気分でした。チームではスーパーサブで日本代表に入った、G大阪の播戸選手のような存在もいますから、エスクデロも帰化した以上、日本代表を狙うくらいの気持ちでいて欲しいものです。レッズにいる以上、結果を出せばそれは当然見えてくるでしょうから。
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