Kobby loves 埼玉&レッズ

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夢のコンビ実現(イングランド対モンテネグロ)

2013-10-22 19:23:26 | ワールドサッカー
今日はスカパーの無料放送で手に入った、W杯予選のイングランド対モンテネグロ(4-1イングランド勝利)を見ていました。首位イングランドを追う、勝ち点1差の3位モンテネグロという、W杯予選の大事なターニングポイントの試合です。会場のロンドン、ウェンブリースタジアムは超満員に膨れ上がっていました。

モンテネグロは2トップのヨベティッチ(マンC)、ダムヤノビッチ(FCソウル)しか知りませんが、モンテネグロの攻撃を語る上ではこの二人を知っていれば十分でした。運動量の多いヨベティッチが引いてボールを引き出してドリブルを仕掛け、いい位置にいるダムヤノビッチが反応するのがモンテネグロの唯一の攻撃パターンです。

こういう、極端に引いているモンテネグロが相手だからという理由もあるでしょうが、イングランドのダブルボランチは、一度見てみたいと思っていたジェラード(リバプール)、ランパード(チェルシー)の夢のコンビでした。二人ともボランチとは思えないほどの高い得点能力を持っていますが、持ち味は微妙に違います。

ジェラードは売り物はミドルシュートで、後ろに置いてこそ力を発揮するボランチですが、ランパードは前に出て行ってワンタッチで決める技術の高さが売り物です。これならジェラードを後ろに、ランパードを前に置けば機能する可能性のあるダブルボランチで、これが見られただけでもこの試合のビデオを見た価値がありました。

それでも、前回のW杯でもこのコンビを試そうとしたら守備力が足りず守備的な選手を入れた過去があるので、ブラジルW杯でこのコンビが見られる可能性はそんなに高くないと思います。実際、イングランドのホジソン監督は、67分にランパードを下げて守備的なキャリックを投入しています。どこからでも点が取れそうな夢のコンビは、リスクもあることをこの交代は物語っています。

試合は前半を0-0で折り返しましたが、後半の最初の時間にルーニーがゴールを決めてイングランドが落ち着いて試合を運べました。先日のポーランド戦の記事でも書きましたが、こういうときはベテランが頼れることは結果が証明しています。また、イングランドは攻撃的MFを多く輩出し、今回の右MF、タウンゼントはトットナム所属の初代表の選手です。ウォルコット、ミルナーなど候補者はたくさんいますが、一人くらいいなくてもびくともしないところはイングランドの強みだと思います。
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忘れ得ぬ大横綱(千代の富士)

2013-10-22 18:08:50 | 他スポーツ
今日はネタがないので、困ったときは昔の力士からといういつものパターンで、昭和最後の大横綱、千代の富士を取り上げます。千代の富士は通算勝利1045勝、優勝回数31回というどちらも史上2位の大記録を持っています。もっとも、大鵬の訃報を聞いたときは、届かなかった優勝1回の差が大きいと、先人を崇めるコメントを残しています。

千代の富士はこれほどの記録を誇る大横綱としては珍しく、出世が早くありません。新入幕の場所で負け越して十両に落ち、その後幕下に落ちるような苦労もしています。横綱昇進は25歳のときです。しかし、それからの強さが尋常ではありませんでした。

11勝4敗だと「不成績」と思われてしまうくらい、毎場所優勝争いに絡むのは当たり前の横綱でした。特に評価できるのは休場明けの10場所中6回優勝の「鉄砲駆け」です。千代の富士は十両時代に振り回すような投げで相手を仕留めようとしたため、肩の脱臼癖があり、休場の多い横綱でした。

しかし、千代の富士は肩を脱臼して入院したときでも、他の部分を鍛えようとして、病院内でトレーニングをしていた逸話があります。そんな努力が、休場明けの場所の驚異的な強さにつながったと思います。体脂肪率一桁と、太れない体質だった千代の富士ですが、相撲は筋肉質でも取れることを証明したパイオニアでした。

取り口の印象は、前褌を引いて速攻という形にしたら勝てるようになった事実は有名ですが、実際にリアルタイムで千代の富士の相撲を見ている私には、結構投げで勝った相撲の方が印象的です。やはり格闘技だけに、気持ちの荒々しさは必要で、千代の富士の場合、そのまま寄り切っても勝てる局面でも投げで倒すこともあります。寺尾相手に見せた「吊り落とし」などはその荒々しさの証明です。

また、千代の富士は120kg台と軽量だったので、相手はその軽量を突こうと思い切って突っ張る相撲をよく見せました。突きを外して四つに組むこともありましたが、たまに押し込まれる相撲もありました。そんなときに千代の富士が見せたのは、何歩までなら下がっても大丈夫という土俵感覚の良さでした。そんな土俵感覚で、うまく相手を引き落とした勝ちも、結構印象的な力士でした。

今の力士で千代の富士を目指そうとするのは白鵬ですが、衰え知らずで優勝27回まで来て、いよいよ千代の富士の31回もありえない話ではなくなってきました。千代の富士の最多勝が魁皇に塗り替えられたときの感慨もありましたが、優勝回数が破られたらどういう気持ちになるのだろうと、そのときを楽しみたいと思います。
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