Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

三振を取れる中継ぎ(高橋朋己)

2013-10-28 21:20:23 | 他スポーツ
ドラフトが話題になるこの時期は、西武の昨年のドラフトの成果を検証する頃です。1位増田(NTT西日本)は中継ぎの柱、3位金子(立命大)は終盤に息切れしたもののスイッチヒッターの打力を生かして一軍定着と、成果は出たと思いますが、一番の掘り出し物は4位の高橋朋己投手(西濃運輸)でした。

左の中継ぎはどこのチームでも欲しいでしょうし、高橋は同タイプだったかつての中継ぎ左腕の星野智樹を戦力外にした後釜としての獲得なので、一軍定着は期待されていたと思います。下位指名の選手で社会人はよくいますが、意外と掘り出し物が多く、中継ぎの柱になってくれる選手は結構います。

高橋も、デビュー当初に打たれていたので、防御率は3点台とあまり良く見えませんが、西武が終盤に追い上げて2位に滑り込めたのは彼の貢献も大きいです。彼はスリークオーター気味に投げる変則左腕ですが、かつての永射投手(西武)や小田投手(西武)のように緩い球でタイミングを外すタイプではなく、145kmのストレートをぐいぐい投げ込む強気の投手です。

渡辺監督は、一軍合流当初は制球に問題のあった高橋の起用法を考えていましたが、一回だけは四死球を出してもいい場面で起用することを徹底していました。剛球投手だがリスクもあるのは、過去には森慎二投手の例もあるので、そういう投手の育て方は西武には蓄積されています。

その結果、高橋は中継ぎ投手としては最も優れた特徴である「三振が取れる中継ぎ」になることができました。先発投手では三振でも打たせて取ってもあまり変わりませんが、中継ぎ投手は外野フライや、緩い内野ゴロでは失点という場面で登板することは珍しくありません。

そういうときに、確実にアウトを取ってくれる三振は重要で、彼が先発投手の崩れた後の二番手で登板してピンチを切ってくれた貢献は大きいです。かつての中継ぎエース、潮崎(現西武二軍監督)を左にしたような投手で、来季は潮崎の現役時代につけていた背番号「16」が空くので、それを継いでくれたら嬉しいなと思っています。
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田中将大投手、沢村賞

2013-10-28 19:50:10 | 他スポーツ
今日は沢村賞(最優秀投手)の発表があり、24勝0敗という今後塗り替えられないような大記録を作った田中将大投手が文句なしの受賞でした。無敗の最多勝は初めてで、防御率もダントツの1位です。まだ発表はされていませんが、パリーグのMVPも確実だと思います。

田中将大といえば、彼が全国的に知れ渡ったのは駒大苫小牧時代の2007年夏の甲子園でしょう。早稲田実のエース斎藤佑樹と投げ合い、延長15回引き分け再試合になった試合は今でも語り草です。大学に進学した斎藤佑樹とは違って、田中将大は高卒でプロの門を叩き、ドラフト1位で楽天に入団します。

田中将大は1年目から先発ローテーションに定着して、11勝を挙げて新人王に輝きます。当時はあまり強くなかった楽天ですが、岩隈久志(現マリナーズ)と田中将大は二枚看板でした。田中将大の武器はフォークより落ちが小さいスプリットです。

私は西武ドームのネット裏の指定席を確保して、田中将大の球筋を追ってみました。大抵の投手なら、投げた瞬間に球種はわかりますが、田中将大のスプリットはストレートに見えます。球速表示を見て、あれ?田中にしてはこのストレートは遅いな?と最初は首をかしげていましたが、西武打線が面白いようにひっかかるのを見て、スプリットに気付きました。

この小さく落ちるスプリットが生きるのは、彼のストレートがわかっていても打てないからです。150km近いストレートを、低めに正確に配球できるのですから、打者にとっては脅威です。楽天が優勝を決めた西武ドームの試合では、田中は3番栗山、4番浅村という西武が誇る中軸打者にストレート勝負を挑んで、見事空振り三振に切って取っています。

強力なストッパーを持っているわけではない、楽天のチーム事情ですが、田中将大はかなりの試合で長いイニングを投げられます。しかも、田中のようにテンポのいい投手だと、打線が打ってくれます。則本がたまに打線の援護に恵まれず敗れることもありますが、田中の場合は味方が打てない負けも一切ありません。

ここまで来ると、今は野球もグローバル時代なので、メジャーで田中将大が通用するかに興味があります。やはりメジャーは日本よりはレベルが上なので、田中といえどもメジャーで防御率1点台というわけにはいかないと思いますが、先発ローテーションや最多勝争いなどは期待できると思っています。もうメジャーは夢の世界ではないので、田中がイチローに次ぐ、全米で有名な選手に成長することを期待しています。
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