岡山市長選が面白い。

総選挙の余波が続いている岡山に注目したい。
前岡山市長が、刺客に指定されて、職を辞し、
岡山２区から出馬した。
同区の郵政反対派前職が出馬を諦め、市長選に出馬する
という、まったく市民を馬鹿にした行動に市民は
どのように対応するかと見守っていた。

そして、市内の商店街の経営者から押されて出馬を
決めた人物が登場した。
倉敷チボリ公園を再建するため無給で社長となった
「おもちや王国」の社長氏である。
今度は岡山市を再建するというのである。

その他、民主からも候補者が出る。

この選挙は非常に興味深い。

先の社長氏は、株式会社岡山市にするという。
チボリ公園は、同氏によって従業員半減のリストラのもと、
単年度黒字化の見通しをえた。
彼はその実績で、市中心部の商店街の再建を
選挙公約とするだろう。

しかし、地方自治体の役割は、彼の今までの
実績以外の分野も多い。
公共の福祉に関する真摯な取り組みができるのだろうか。

市は株式会社ではない。かって神戸市も株式会社と
いわれた。
大震災を経て、そのような別名は消えた。
なぜだろうか？

地方自治体は、その地域の人々の生活を守ることが
使命である。そのことをほっぽり出した前市長は、
選挙区で敗れたが、比例復活した。

さて、次期市長を市民はどのように選ぶのだろうか。
総選挙のミニ版となるのか。
目が離せない。