キーワード=造られた介護予防 そして軽度者という定義
「2005年改正」のキーワードは、介護予防であり、軽度者に
介護予防サービスを提供することで、重度化を防ぐ、ないしは
遅らせることを「2005年改正」の目的としたことに立法者を
含めて異論はないだろう。
「2005年改正」の説明資料には必ず以下の数字が掲載されていた。
要支援認定者は、要支援・要介護者の14.8%。
要介護1認定者は、要支援 . . . 本文を読む
中国地方の街を訪問した。
地元の介護認定調査員と話をする機会があった。
初めてあった女性だが、心の内を話してくれた。
認定調査での悩みについて。
昨年、県の担当者から調査方法について、
今まで以上に厳密に調査をしてくれといわれたという。
(これはどの都道府県も同じだと思う。この時点で
認定基準が辛くなったと考えられる)
そう言われれば、真面目な調査員は厳しい評価をせざるを
えない。
しかし、 . . . 本文を読む
山本孝史議員の冥福を祈りたい。
彼は、人生の最後の最後まで、世の理不尽さと闘った。
彼は病気に苦しんでいる人や、障がい者や高齢者が少しでも幸せに
なってほしいと心から思った人だ。
僭越ではあるが、私が現実に出会っている「理不尽なこと」を
「介護保険2005年改正」の総括へ に書いている。
批判のための批判のつもりはない。
当事者の声が、現場で埋もれてしまっているのではないという危惧がある。
声が . . . 本文を読む
キーワード=低賃金
「改正介護保険法と日本の介護保障」ー国際比較の視点で
考えるー「自治総研2006年11月号」斉藤弥生
をテキストにして
斉藤論文の骨子を勝手を推測させていただくと、
日本には、高齢者の介護を担うべく介護保険制度が誕生し、
2005年に改正されたが、諸外国の介護保障に比べて、
経費費用支出が少ない。
国によって介護費用に差がある(日本が安くできるという理由はない)
とは考え . . . 本文を読む
ある程度の金額で妥協してくれという政府の回答は原告団に拒否された。
両者の違いは、人間的深さの違いだ。
対応を間違えた官邸側の痛手は大きく
早急な解決策を示さないことには大変なことになる。
この結論は、与党の寿命をまたまた縮めてしまった。
まだ、背水の陣を引いている意識が薄いのか。
このように自らの危機管理もできないのでは、
終末時計はもう止まらない。
※福田衣里子さんのブログは、ブックマー . . . 本文を読む
毎朝、BSで「ちりとてちん」を観ながら出勤準備をしている。
「ちりとてちん」はなかなか面白い。
1回1回でテンポよくストリーが展開していく。
落語の話なのに、音楽がいい。とてもいい。
演出はセオリーを守り、少し逸脱する。この加減が朝ドラに合っている。
役者もいいと思う。師匠役の渡瀬恒彦には賛否があると思うが、
私はいいと思う。
台本もなかなかと思う。
前作の比較できないほどすべてに渡って出来がいい . . . 本文を読む
「改正介護保険法と日本の介護保障」ー国際比較の視点で
考えるー「自治総研2006年11月号」斉藤弥生
をテキストにして
今夜は、第4章 同居家族と介護サービスについて。
「介護保険2005年改正」以後、介護サービスが制限されたという
要介護・要支援者は多い。
このブログでたびたび書いているように、認定結果で、利用者の生活に
大幅な変更を余儀なくされるわけだから、これは利用者の大変な
怒りをか . . . 本文を読む
「改正介護保険法と日本の介護保障」ー国際比較の視点で
考えるー「自治総研2006年11月号」斉藤弥生
2p
この論文の構成について:
2章:日本の介護保障は国際比較の中でどのレベルに位置しているか。
問題提起:世界で最も高齢化率の高い日本で介護費用支出が少ないのはなぜか。
家族の負担を緩和するのが「脱家族化」の考え方だが、介護保険が「脱家族化」の
機能を果たしているか。
3章:「高齢期の貧困問題」 . . . 本文を読む
先の日曜日から、ブログにログインできなくなりました。
goo事務局の方に質問しながら、やっと、ログインできました。
いつもは、ログインは当たり前と思っていましたが、
実際、できなくなるとこれもストレスのもとになりますが、
数日立つと、「スローに行こうか」とも思いました。
しかし、地域包括の総括など途中になっていて、もし興味を
持っていただいている方には申し訳ないと思っていました。
また、少しすつ . . . 本文を読む
与党、野党を問わず幹部の発言は、テロ新法や衆院解散への取り組みを
進める際に、「世論の動きを考慮したい」と繰り返されている。
小泉選挙、先の参院選挙を受けての発言であることは間違いない。
一見、そよ風に見える「風」が、短期間で「暴風」に変わることが
日常的になった。
例えば、昨年の今頃は、肝炎問題を知る人は少なかっただろう。
防衛「庁」問題も知らなかったはずだ。
一部の人しか知らなかったこのよう . . . 本文を読む
「鹿児島で探る社会福祉学」さん(マイブックマークにあります)が、
注目している論文ということで、
「改正介護保険法と日本の介護保障」ー国際比較の視点で
考えるー「自治総研2006年11月号」斉藤弥生
を知人の好意で入手しました。
昨日、読んでいました。
大変示唆に富んだ内容です。
私自身は、現場からの視点というミクロ的なとらえ方以上のものは
できないのですが、
斉藤論文は「日本の国際比較の中で介 . . . 本文を読む
「介護予防」って?
「介護保険2005年改正」の表向きコンセプトは、
「介護予防」であることに間違いない。
しかし、「介護予防」って、対象者は誰?
1.広義にとらえれば、介護保険料を払っている40歳以上の
人々だろう。すなわち、1、2号被保険者。
この方々は、認定さえ受ければ、要支援・要介護者だ。
2.次は、65歳以上のいわゆる高齢者。
3.もっと、狭義にみれば、特定高齢者と要支援者。
いわゆ . . . 本文を読む
「政治には失望した」という気持ちは、多かれ少なかれ
ほとんどの国民は持っていると思う。
しかし、政治は空気のようなもので、無関心でいるわけには
いかない。
汚染された空気になれば吸って困難に遭遇するのは、その無関心な
国民である。
ということで、政治には、多少でも係わる必要があると思っている。
私の住んでいる地域では、草の根的に住民が国会議員を支援している。
今日は、地域の集会所にボランティア . . . 本文を読む
はじめは甘く、やがて辛くなる例
「介護保険2005年改正」は福祉用具貸与制限から始まった。
確かに、手すり1本の貸与を勧めて、給付管理費を月8000円を
受け取り続けた居宅支援事業所があった。
地域包括が、ケアマネから渡されたケースにそのような例があった。
特に福祉用具の販売事業者が居宅を併設している場合はそこそこある。
では、これは違法かといえば、違法ではない。
ビジネスとして考えれば、この . . . 本文を読む
「介護予防」の課題 府下編
以下の項目が、市町村と地域包括の課題である(と府はいう)。
課題:
1.介護予防支援業務に追われている。プラン作成に時間がかかる。
特定高齢者の基準緩和により担当件数がさらに増大している。
2.委託している介護予防ケアプランの評価を十分確認できない。
3.介護予防サービス事業所が、サービス利用を要支援1の人が
週1回などど一律に決めている。
4.介護予防サ . . . 本文を読む